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料理の主役を張れる旨味が強いぶなしめじ!秘密は培地と水にあり【久保産業】

2024年1月25日 9:11 am

 一般社団法人ChefooDo(シェフード)が中心となって組織する、食べるJAPAN 美味アワード運営委員会は1月10日、第4回「食べるJAPAN 美味アワード2024」の授賞式を都内で開催し、受賞商品・認定商品40品を発表した。

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 出品された152品の中から外食産業新聞社賞に選ばれた〈千曲(ちくま)ぶなしめじ〉(久保産業/長野)。当社代表の川端崇資は「食した瞬間、旨味の塊だと感じた。単体で料理の主役になれるほどの存在感がある。広く業務用ルートとして普及し、多くの飲食店で使用してほしい」と評していた。

 培地は国産ブナのオガクズと長野産長芋粉末だけを使用し、殺菌には高温の蒸気などを利用しているため、殺菌剤などは一切使用していない。また石突部分を取り除いたカット状態のため、袋から出してそのまま必要量だけ使える。

 〈千曲ぶなしめじ〉を栽培している久保産業によると、「長芋といえば元気の源。そこで、地元松代の長野県産長芋の粉末をきのこの培地に入れて栽培したところ、きのこが非常に元気に育ち、肉厚で旨味成分が増した〈千曲ぶなしめじ〉が誕生した」(同社)という。
 農林水産省の「作物統計」を確認すると、長野県は1位の北海道、2位の青森に次いで長芋生産量第3位だ。

 また、2種の鉄分とミネラルを水に含浸させるFFCテクノロジーという技術を使った水で栽培。安全に植物の活性を引き出すという。同社が実施した官能評価でも通常のぶなしめじに比べて、旨味や雑味といった味の濃さが上回っていた。

 一般的には名脇役になりがちなぶなしめじだが、主役級の存在感がある〈千曲ぶなしめじ〉。高級食材ではないからこそ誰でも分かりやすい差別化に利用できそうだ。