事例紹介ノンアルコール特集あんなドリンク読むと得する

単なるノンアルじゃない!! 最近話題の「モクテル」って何?

2019年10月2日 9:06 am

飲食店が続々と「モクテル」導入

 「モクテル」という名前ではないにせよ、大手チェーンも凝ったノンアルドリンクを導入しはじめている。
 焼き鳥業態の「やきとり家 すみれ」(東京・代官山、湯澤忠則社長)では、「ノンアルコールカクテル」として沖縄シークワーサーを使ったちょっとビターな〈琉球シトロンスカッシュ〉、ジンジャーの甘味とレモンの爽やかな味わいが楽しめる〈サラトガクーラー〉税別各398円など数種を揃え、いずれも好評だという。同店のソフトドリンクが同238円~と考えると、少しの工夫で単価が160円もアップできるのは大きい。

《やきとり家 すみれ》のモクテル

 個店も負けていない。大阪・東梅田の「薪焼き肉バル Crackle(クラックル)」では、コーラやジンジャーエールをベースにした「モクテル」同各350円を揃える。埼玉・川越の「モンスタービーフ」でも、〈コークライム〉〈キューピット〉〈サラトガクーラー〉同各380円など、多数の「モクテル」を用意する。

 9月8日には、大阪・本町にモクテル専門テイクアウト店「The Mocktail Bar MORIがオープン。〈ノンアルコール ジントニック〉S380円・M580円は、オーダーを受けると、ジュニパーベリーやコリアンダーなど10種類ものドライハーブをその場ですりつぶし、そこに湯を注ぎ瞬間抽出。キナ入りの本格的なトニックウォーター〈フィーバーツリー〉を使用し、最後にスライスしたきゅうりと薔薇のドライハーブを飾る。
 『テイクアウトドリンク=ジュース』の既存のイメージの味わいを超えた、見た目にも綺麗で、苦味と甘味の両方を楽しめる大人の「モクテル」に仕上げている。

 イタリアンファミリーレストランのサイゼリヤ(埼玉県吉川市、堀埜一成社長)では、ドリンクバーコーナーを使った「モクテル」の作り方を提案する。ミニッツメイドの〈すっきり白ぶどう〉とカナダドライの〈トニックウォーター〉に備え付けのポーションレモンを数滴加えた〈ブドーニリモーネ〉や、ミニッツメイドの〈山ぶどうブレンド〉と〈オレンジ〉+レモンの〈フルーツトリコローレ〉など、レシピをドリンクバーや卓上プレートに表示して「モクテル」の認知向上を図る。

 そのほか、居酒屋やバー、高級ホテルなどでも続々と「モクテル」を提供し始めている。高付加価値で客単価アップになる上、顧客満足度も高まるとあっては、「モクテル」を導入しない手はない。