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「冷え疲れ」対策の温活や光熱費節約反映!2023年トレンド鍋は「とろみ鍋」に決定!!【ぐるなび】

2023年9月22日 10:01 am

 ぐるなびは2023年のトレンド鍋に、冷めにくく身体を芯から温める鍋としてとろみを付けた「とろみ鍋」を選定した。

 「とろみ鍋」とは、具材やスープを工夫しとろみをつけることで冷めにくく身体を芯から温め、だしにとろみをつけあんかけ風にしたり、きのこやとろろ、チーズなどの具材を使用してとろみを付けた鍋と定義する。

 食に関するビッグデータをリアルタイムに引き出せるオンラインツール「ぐるなびデータライブラリ」で22年7月1日〜23年7月31日の期間で検索指数と全国の飲食店の取扱指数を比較したところ、「とろみ」は飲食店での取り扱いが約1.5倍に伸びているほか、物価高による影響で光熱費などの節約志向が高いことを選定理由に挙げた。

 同社が20~60代のぐるなび会員2497人を対象に実施した調査では、81.7%が「とろみ鍋を食べてみたい」と回答。鍋に加えた時に「とろみ」をイメージする食材(複数回答)としては「とろろ芋」(47.5%)、「片栗粉」(46.3%)、「とろろ昆布」(31.1%)が上位に選ばれた。

 また、昨年と比べて外食で鍋料理を食べる頻度の変化について、「増える」「やや増える」が25.8%となり、昨年の18%から7.8%増えた。

 どんな鍋料理を食べたい(複数回答)では、「具材が豊富」が49.1%と1位となり、「ヘルシー・健康的」が43.2%、「コストパフォーマンスが良い」が37.2%と続いた。

 ぐるなび大学の小崎俊幸氏は「猛暑が続いた今年は昨年に比べ『冷やし』メニューの人気が高まった。それによる『冷え疲れ』も懸念され、身体を温める『温活』に注目が集まっていくと予想する。また食べた時の満足度が高く、一度温めると卓上で冷めにくくエネルギーパフォーマンス(エネパ)が高い『とろみ鍋』を選定した」と説明した。

 21日に開催した発表会では、同社が運営するフードホール業態「GURUNAVI FOODHALL WYE」で料理長を務める高橋毅氏が考案した〈大なめこ・なめたけ餡の温活とろろ鍋〉と〈とろっとろ焼きチーズの麻辣石焼鍋〉の2つのメニュー例を紹介した。

 〈大なめこ・なめたけ餡の温活とろろ鍋〉は、大なめことなめたけで餡を作り、和風だしのスープにトッピング。好きなタイミングでとろろをかけ、さらにとろみをプラスした。きのこの旨味をたっぷり楽しみながら、身体をじんわり温める「温活」とろろ鍋。〆はご飯であんかけご飯がおすすめだという。

 〈とろっとろ焼きチーズの麻辣石焼鍋〉は、香辛料を効かせた麻辣スープをベースにインパクトのある骨付きスペアリブを楽しむピリ辛鍋。トッピングにとろっとろのチーズをかけて、味わいもマイルドに変化する。最後の〆はとろみのあるひき肉餡をかけて、旨辛スープが絡んだ麻婆うどんに。なお、この2品は10月中旬より「GURUNAVI FOODHALL WYE」で提供予定だという。

 また11月29日から24年1月31日までの予定で、全国約50店舗で「とろみ鍋」メニューフェアを開催する。11月7日の「鍋の日」にあわせメニューフェアサイトを開設し、参加店舗などの詳細を確認できるようにする。