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AR(拡張現実)上に飲食店のクーポン表示! 複合施設内での集客・回遊効果の実証実験開始【Sharing Design】

2024年4月9日 5:54 pm

 携帯通信事業者が個別に設置していた5Gの通信設備をシェアリング装置を使って共用化する「基地局シェアリング」事業を手掛けるSharing Design(SDI/東京・渋谷、木下伸社長)は4月8日から19日まで、東京・大手町の複合施設「大手町プレイス」で、5G利活用サービスを検証するため、ランチタイム時にAR(※)サービスの画面上に館内飲食店のクーポンを表示し、オフィスワーカーの集客・回遊促進を図る実証実験を実施している。

※AR:Augmented Reality の略で拡張現実と呼ばれる。スマートフォン等の画面上に、カメラで写した実際の風景とバーチャル情報やCGオブジェクトを重ね合わせて表示することにより、現実空間を仮想的に拡張できる技術や仕組み

 今回、SDIが企画・開発したARサービスは、大手町プレイス1階の8店舗で、その日のお薦めランチメニューをAR空間(スマホ画面)上のバーチャル・サイネージで動画紹介し、割引クーポンを発行することで飲食店への集客を促進する「AR de クーポン」と、期間内に複数店舗を利用したお客さんに特典クーポンを発行することで、複数飲食店の回遊利用を促進する「AR de スタンプラリー」の2種類

 ARサービス基盤には、NTTコミュニケーションズの協力の下、NTT QONOQ(コノキュー)が提供する「XR City Platform」を活用し、コノキューがARコンテンツを制作した。

 実証実験では、施設・テナント飲食店との連携によるクーポン発行などにより、館内で働くオフィスワーカーの内需飲食への集客効果を検証。大手町プレイス内に本社を構える住友商事とNTT Comの社員に対して、ARサービスの使用感などに関するアンケート調査も実施し、商業化に向けたサービス改善の検討に繋げ、その後、SDIが5G基地局シェアリングを計画する複合ビルで提案していく予定だという。

 ARサービスは5Gの特性を活かせるマーケティングツールとなる可能性がある反面、コンテンツ内容の更新など継続運用で課題がある。今回の実証実験を通してSDIは、飲食店によるコンテンツ更新や情報発信がしやすい汎用性の高いARサービス開発を通じて、基地局シェアリングを使った5G環境の早期整備による新しい体験、豊かな暮らし、スマートで創造的な地域社会の実現を目指すとしている。

■ ARサービス実証実験期間
2024年4月8日~19日のうち、休日(土曜日・日曜日)を除く10~15時。

■ ARサービス提供エリア
大手町プレイス1階の8飲食店舗の周辺
・ Bulls Tokyo
・ SCHMATZ
・ たけろくらーめん
・ Royal Coconut Garden
・ 梯子
・ チャンロイkaaw
・ 干物食堂 越後屋金四郎
・ 福園