食品ピックアップ加工品(野菜・果物)開発秘話

カットレタスの消費期限を最長7日まで延長! 内・中・外食向けに24年5月発売へ【スプレッド】

2023年8月31日 4:33 pm

 人工光型植物工場の開発・運営と植物工場野菜の販売を手掛けるスプレッド(京都・丹波口、稲田信二社長)は、業界初(同社調べ)となる消費期限を「加工日+最長6日」(最長7日)まで延長した「超鮮度」のロングライフカットレタスの商品化に成功した。2024年5月に小売・加工・業務用のカットレタスを発売する予定。

 消費期限の延長は、育苗から収穫までの栽培工程を自動化した次世代型植物工場の「Techno Farm(テクノファーム)」で生産したレタスを、最先端の自動化設備と専用技術を組み合わせた次世代型加工工場「Techno Fresh(テクノフレッシュ)」で製造することで実現。一般的なカットレタスの消費期限が「加工日+3日」(出典: 泉秀実「カット野菜の衛生管理と技術開発」2022年)のため、使用するタイミングが合わなければ廃棄されることが多く、業務用でも不安定な品質や長期保存をできないことなどがメニュー開発の課題にもなっている。

一般的なカットレタスの加工工程との比較

 今回、同社の「Techno Farm」と「Techno Fresh」で製造することで、これまでのカットレタス工場の課題である労働力・歩留まりロス・水使用・鮮度保持・異物混入リスクをテクノロジーで解決。一般的なカットレタスの加工に比べて労働力を57%減、歩留まりロスを63%減、水使用量を55%減、異物混入リスクなしを実現する持続可能な加工システムを構築した。

 同社では、3つの商品規格を用意し、内・中・外食で幅広く利用できるようにする。