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飲んで社会課題解決?地域の素材活用したサステナブルジンブランド「YORI」から2品発売!【Connec.t】

2023年7月25日 10:04 am

 地域事業開発などを手がけるConnec.t(東京・渋谷、小口潤社長)は7月10日、地域の果物や樹木などをボタニカルにした国産クラフトジンブランド 「YORI(ヨリ)」から、〈KAMIKAWA〉500mlびん・アルコール分42%と〈FUJI〉同の2品を発売。小売のほか、飲食店へも卸価格で販売する。

 「YORI」は、全国の地域素材を活用した社会課題解決型サステナブルジンブランド。ブランドが定めたルールに則り、レシピ開発・蒸留する。蒸留は静岡県沼津市の沼津蒸留所と協力して行うという。

 ブランドルールは、①国内の1地域に焦点を当ててコンセプトを立てる②利活用されていない素材を必ず使用③素材は購入(もしくは委託)して地域経済循環を作る④単発ではなく、なるべく持続的に製造を続ける──などだ。

 同社は本業の地域事業開発や特産品ブランド制作などで50地域以上と関わり、全国の役所職員や住民、一次生産者と話をする中で、「自分のふるさとには魅力がない」「大切に育てた野菜や果物が傷だけで出荷できず捨てられてしまう」という課題を知り、その解決を模索していた。

 その中で国税庁主催の「日本産酒類の発展・振興を考えるビジネスコンテスト」があるのを知り、地域課題である「フードロス」「特産品の欠如」を、新しい酒類へのアップサイクルで解決する仕組みを検討。

 結果、「地域素材を活用した社会課題解決型サステナブルジン」として優秀賞を獲得。その後、国税庁管轄の「新市場開拓支援事業費補助金 (フロンティア補助金)」にも採択されたという。

■第一弾は北海道上川町と静岡県の素材使用した2品発売

 〈KAMIKAWA〉は、北海道の大雪山国立公園に位置する上川町で育ったトドマツ、アカエゾマツ、ハイマツを使用し、香りが引き立つバランスで調合した。花椒がピリッとアクセントを加え、癖になる味わいに仕上げた。

 〈FUJI〉は、静岡県で栽培されたほうじ茶や、レモン、スルガエレガントなどの柑橘類のピールを使用。柑橘の甘酸っぱさとほうじ茶のほろ苦さが混ざり、ジン初心者にも飲みやすい味わいにしたという。

 すでに上2地域の飲食店や宿泊施設、東京都内のバーなどから問い合わせが入っており、同社代表の小口潤さんは「来年は10地域以上と連携して、『YORI』ブランドのクラフトジンを製造・販売したい」と意気込む。