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物価高で6割超が食費の節約意識し「外食減らす」は4割に【HPグルメ外食総研調べ】

2023年2月22日 2:19 pm

 リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が実施した、物価高で高まる節約志向の実態と外食での節約行動に関する消費者アンケートによると、「食費」の節約を6割超が実施し、4割超が「外食の費用」を減らしている実態が明らかになった。

 「最近の物価高で節約志向が高まったかどうか」を質問したところ、「物価高の前から意識し、今はもっと意識している」「物価高の前は意識していないが、今は意識している」のいずれかを選択した人が49.4%と約半数となった。特に40代以上の女性では半数を超え、その割合が最も高かったのは50代女性(計52.9%)だった。逆に30代男性の割合が最も低かった。

 「特に節約を意識している出費」(複数回答可)について、1位は「光熱・水道費」(48.9%)だったが、その後は2位「外食の費用」(40.4%)、3位「内食の費用(自炊の食材費など)」(39.0%)、4位「中食の費用」(30.6%)と続き、「外食」「中食」「内食」のいずれかを挙げた「食費」の合計が62.9%と群を抜いて高いことから、節約志向により食産業が大きな影響を受けていることがわかった。

 「外食」を節約していると回答した人に「具体的な節約対象」(複数回答可)を聞いたところ、「夕食」が79.3%と高く、次いで「昼食」56.9%、「喫茶」36.5%と続いた。「飲酒」は4番目で36.3%という結果だった。

 また、「外食自体の節約方法」(複数回答可)では、外食の「回数」を減らす人が83.2%と、「単価」や「(注文の)数量」を減らす人よりも割合が高かった。性年代別では、30・40代男性は「回数」で節約する人の割合が低く、20代男女は「単価」で節約する人の割合が高かった。

 「実施したことがある外食時の節約ツール」(複数回答可)では、「インターネットやアプリ、フリーペーパーからクーポンを入手し利用」が57.2%で1位となり、2位は「スマホやカードで支払ってポイントをためる、使う」(54.9%)、3位が「インターネット予約でポイントをためる、使う」(41.0%)だった。性年代別では、20~40代女性で「クーポンを入手し利用」「スマホやカードのポイント」の割合が高く、さらに20・30代女性では「インターネット予約のポイント」も割合が高く、女性の若年層で多様な節約方法が積極的に活用されていることがわかった。

 同調査は1月4~12日に、首都・関西・東海圏に住む20~69歳の男女1万2596人を対象に実施したもので、9680件の有効回答を得た。