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通販と実店舗の両方で使えるPOS機能を追加! 在庫などのデータも連携し一元化!!【Shopify】

2020年10月11日 9:02 am

 EC(通販)サイトと実店舗の両方を運営している場合、多くの店舗で両方の売上を営業時間後などに合わせる手間がかかっている。また、実店舗の在庫データとECサイトのデータが連携していないため、リアルタイムで在庫数を反映できていないECサイトも多い

 175ヵ国で100万以上のECショップを日々運営しているカナダ発の世界最大級プラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」を展開する日本法人Shopify Japanは、日本の事業者向けにそれらの課題に対応したPOS機能を新たに追加した。

 「中小企業や個人でも大企業のECサイトと同等の機能を持ったネットショップを運営できる」ことをコンセプトに開発された「Shopify」は、日本でも導入する事業者が増えており、2020年第1四半期の事業者売上は前年同期比242%だった。外食企業ではゴーゴーカレーや俺のなどが導入している。

「管理画面」のサンプル画像

 今回、ECサイトと実店舗の垣根をなくし、シームレスに利用できることを目的に、新たに無料の「POS Lite」と月額89ドル(約8900円、税別・以下同)の「POS Pro」の2種類を用意した。使いやすさを追求した管理画面は、必要な項目だけを選んで自由に並び替えることができ、ECサイトだけでなく実店舗での現金決済にも対応している。利用するにはiPhoneまたはiPadが必要となる。

 無料版の「POS Lite」では、店舗とECサイトの在庫情報を連動させる機能や、注文・顧客管理、商品検索、注文処理、レシート発行、データ分析などができる。

 有料版の「POS Pro」では、「POS Lite」の機能に加えてテクアウト向けの「BOPIS(店頭受け取り)」機能や、スタッフごとに利用・閲覧できる機能を制限できる「スタッフ管理」機能、オンラインの商品を実店舗で返品できる機能などを搭載した。

 さらに月額50~100ドル(約5000~1万円、機能により変動)追加すると、顧客が実店舗とECサイトの両方でポイントを取得・使用できるアプリ「EasyPoints」とも連携。オンラインとオフラインの両方をシームレスにつなぎ、事業者と利用者双方の使いやすさを向上させた。ほかにも「BASE」を利用している事業者が簡単に全データを「Shopify」に移行できるツールも用意した。

 「Shopify」の利用料金は「ベーシック」29ドル(約2900円)、「スタンダード」79ドル(約7900円)、「プレミアム」299ドル(約3万円)の3種で、別途、決済手数料(約3.4~4.15%)が必要となる。同社調べでは、月間売上が12万円以上ある場合は、他社と比べて最安値になるという