
キユーピーは3月8日、プラントベースフードなど「サステナブルな食」を展開する新ブランド「GREEN KEWPIE(グリーンキユーピー」を立ち上げた。同ブランドは業務用・市販用、国内・海外で統一して展開するもので、第1弾としてプラントベースの市販用ドレッシング2品を同月16日に発売する。
同社は2021年6月、業務用で卵を使わないスクランブルエッグ風製品〈HOBOTAMA(ほぼたま)〉を発売し、翌年には市販用でも展開したところ、想定以上に大きな反響があったという。
また、プラントベースフードの市場規模は欧米や日本でも右肩上がりとなっており、環境に負担をかけず持続的に供給でき、健康や価格面でも負担にならず取り入れられるという同社が目指す「食のサステナビリティ」実現にも寄与することから、新たなブランドとして統一することとした。
第1弾として、まだプレーヤーが少ない調味料に着目し、同社が培ってきた乳化技術を活用し卵黄の代わりに植物性原料を使った〈植物生まれのごまドレッシング〉と〈植物生まれのシーザーサラダドレッシング〉を市販用として開発した。〈ごまドレッシング〉はすりたてごまの風味を楽しめ、〈シーザーサラダドレッシング〉はチーズの代わりに豆乳と味噌などの発酵食品を使うことでチーズらしさを再現した。また、両製品ともに油分を減らすことでカロリー25%カット(「食品成分表2015」比)となっており、ヘルシー面でも訴求する。この2品については業務用での展開も検討しているという。
今後、23年夏頃から業務・市販用の〈HOBOTAMA〉のパッケージを「GREEN KEWPIE」に変更し、24年春以降、調味料や調理品、タマゴ素材などで新たなプラントベース商品を展開することを計画しており、同ブランドで25年に30億円、30年に100億円の売上を目指す。