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レトロブームと定番回帰の流れ反映! 2022年トレンド鍋は「平成リバイバル鍋」に!!【ぐるなび】

2022年9月8日 5:13 pm

 ぐるなびは2022年のトレンド鍋に、食材や見た目、食べ方に今らしさを感じさせる要素を加えてアップデートした「平成リバイバル鍋」を選定した。Z世代を中心にネオン酒場や横丁などレトロな飲食店が人気となり平成レトロブームが起きていることと、物価高による節約志向で定番人気が高まる見通しであることを選定理由に挙げた。

料理・菓子研究家のShieさん考案の「彩り串もつ鍋」㊨と「クリームチゲ鍋」㊧

 同社が20~60代のぐるなび会員を対象に実施した調査では、平成でイメージする鍋として1位が「キムチ鍋・チゲ鍋」(32.0%)となり、以下「豆乳鍋」(29.0%)、「もつ鍋」(27.8%)、「ミルフィーユ鍋」(25.3%)、「トマト鍋」(25.1%)と続いた。

 また、昨年と比べて外食で鍋料理を食べる頻度の変化について、「増える」「やや増える」が18%となり昨年より4%増えた。どんな鍋料理を食べたいかでは、「具材が豊富」が45.0%と1位となり、「ヘルシー・健康的」(42.0%)、「コストパフォーマンスが良い」(34.7%)と続いた。

左からぐるなび大学インストラクターの小崎俊幸さん、平成文化研究家の山下メロさん、料理・菓子研究家のShieさん

 ぐるなび大学インストラクターの小崎俊幸氏は「1989年から2019年に流行した鍋には定番になっているものも多い。また、飲食店は昨今の物価上昇による値上げに伴い既存メニューのブラッシュアップに取り組んでいる。これらの点から、平成の定番鍋をアップデートした鍋を選んだ」と説明した。

 平成文化研究家の山下メロさんは「平成の前半は好景気でおおらかな時代で、若者がトレンドを生み出し、前向きで勢いがあった。令和に入って閉塞感のある時代になったからこそ、当時の空気感を味わい気持ちを上向きにするきっかけにしてほしい」と語った。

 今回の発表を受け、ぐるなびは飲食店を対象にした「平成リバイバル鍋グランプリ」https://pr.gnavi.co.jp/promo/trendnabegp/2022/entry/を開催する。9月8日から11月18日までをエントリー期間、11月11日から12月31日までを一般投票期間とし、2023年1月中旬に一般と審査員による投票結果でグランプリ(賞金30万円)などの各賞を選出する。ぐるなび未加盟店でもエントリーでき、特設サイトで受け付ける。

 8日に開催した発表会では、管理栄養士で料理・菓子研究家のShie(しえ)さんが考案した2つの料理を紹介した。

 「彩り串もつ鍋」は串をさすことで取り分けしやすく感染対策にもなり、通常のもつ鍋よりも食材数を多くすることで、彩りが豊かになり、栄養バランスにも配慮した。もつは肌や血管を構成するたんぱく質であるコラーゲンを多く含み、野菜類に含まれる抗酸化ビタミンは、老化や免疫機能の低下を防ぎ、野菜やきのこ類に含まれる食物繊維は整腸を促してくれる。

 「クリームチゲ鍋」は、豆乳で作ったホイップをたっぷり乗せることで映える見た目と、一見高カロリーに見えながらヘルシーであるというギャップを演出。豆乳ホイップが、コクと柔らかな口当たりを与え、キムチに含まれる乳酸菌は腸内環境を整え、唐辛子のカプサイシンはエネルギー代謝を活発にし、身体を温め発汗を促す。また、豆乳はホルモンバランスや骨形成をサポートする大豆イソフラボン、免疫機能を担う良質なたんぱく質を含んでいる。