タイ・エスニック食材の輸入販売を手がけるアライドコーポレーション(神奈川・あざみ野、氏家勇祐社長)は4月1日、国内のタイ・ベトナムレストラン向けに、日本語、英語、タイ語、ベトナム語の4カ国語で、食材をスマートフォンから手軽に発注できる業務用エスニック食材ECサイト「アライド業務用ECサイト」をリリースした。
取扱商品は常温148品、冷凍27品の計175品。
ベトナムレストランだけでなく、タイレストランでも人気のライスヌードルブランド「LAMI(ラミ)」シリーズを7種揃えたり、ホーリーバジルやレモングラスなどの冷凍ハーブやタイ風さつま揚げ・トートマンプラーの冷凍総菜など、幅広く取り揃える。
常温商品の購入金額のみ1万5000円以上の注文で送料無料。注文は24時間受け付けており、同社が注文内容を確認後、メールにて返信する。この返信をもって注文確定となる。
常温商品は14時まで、冷凍商品は12時までの受注で当日発送。発送は祝日を除く月曜~金曜のみで、配達は祝日を除く月曜~土曜のみ対応となる。
納品時間の指定、及び日曜・祝日の配送は対応不可。また交通事情などにより、納品日の希望に添えない場合もある。詳細な配送日数についてはサイトの「使い方ガイド」を参照。
支払方法は代金引換決済(代引き)。支払金額は、商品代+送料+代引き手数料に消費税を加えた総合計金額となる。
代引き手数料は金額によって変わり、1万円未満…330円/3万円未満…440円/10万円未満…660円となる。
支払い方法については、「現状はシステムの都合上代引きのみとなっているが、今後の業務拡大や顧客からの需要によっては、他の決済方法も検討したい」(同社)だという。
■タイ・ベトナム母語の経営者から支持され登録店舗伸長
これまでタイ・ベトナムレストラン業界では、生鮮以外の専門食材は電話やFAXでの発注がまだ一般的で、発注に手間がかかっていた。
そこで同社は、スマートフォンでも手軽に発注ができ、発注履歴も画面で管理できるようすることでレストラン側の負担を減らしたいと考え、このECサイトを開発したという。
同社の調査によると、日本におけるタイレストランの件数は約2240店舗、急増中のベトナムレストランは約1288店舗で、合計3528店舗となる。5月時点での同ECサイトの登録数は700店舗超となり、国内のタイレストラン、リリース1カ月でベトナムレストランの約2割が登録するなど、人気を博しているようだ。
その理由について同社は、「国内のタイ・ベトナムレストランではタイ・ベトナム語を母国語とするオーナーやシェフも多い。日本語、英語だけではなくタイ語、ベトナム語の4カ国語で発注できるという利便性が、登録店舗数の牽引につながったのではないか」と推測する。