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2023年「今年の一皿」は「ご馳走おにぎり」に決定【ぐるなび総研】

2023年12月5日 8:14 am

 ぐるなび総研は12月4日、今年の日本の世相を反映し象徴する食として、23年「今年の一皿」に「ご馳走おにぎり」を決定した。

 選定理由として、ふんだんに乗せた具材が食欲をそそり、見た目の華やかさからSNSを中心に話題となったこと、豊富な具材から選べる楽しみと飲食店で握りたてを味わうスタイルが消費者に受け、ご馳走へと進化したこと、またおにぎりの消費支出額が増加傾向にあり、専門店の新規開業が相次いで中・外食の精米消費を後押ししたこと、さらに海外でも「ONIGIRI」の名で販売され、日本の伝統的な食文化が浸透しつつあることを選定理由に挙げた。

 パネルディスカッションでは一般社団法人おにぎり協会代表理事の中村祐介氏は「海外では独・ベルリンや米・ニューヨークでも人気になっており、名前も『RICEBALL』から『ONIGIRI』へ変わりつつある。今後は本当においしいご馳走おにぎりを提供する店が残っていくのではないか。海外人気を取り入れた進化系おにぎりにも期待したい」と感想を述べた。

発表会の模様(中央が一般社団法人おにぎり協会代表理事の中村祐介氏)

 「今年の一皿」は日本の食文化を遺産として記録し、保護・継承することを目的に14年に開始し、今回が10回目となる。

 「ぐるなび」の検索・行動履歴などビONIGIRI抽出したワードをもとに、ぐるなび会員へのアンケート調査、メディア関係者の審査を経て決定するもので、今回の選考過程にはChatGPTも活用された。