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デリバリー配達員の4割が「飲食店」「配達先」に迷惑かけたことあり【Tokyo Smart Restaurants調べ】

2022年8月4日 8:45 am

 デリバリー一元管理システム〈ハブスター(Hubster)〉を運営するTokyo Smart Restaurants(東京・市ヶ谷、クォン知子社長)がフードデリバリー配達員を対象に実施した「フードデリバリー配達員の本音」に関する調査によると、「飲食店に迷惑をかけた経験あり」と「配達先に迷惑をかけた経験あり」はともに4割超となった。

 同社は、7月1~2日に、フードデリバリー配達員1013人を対象にアンケート調査を実施。「これまでに店舗・配達先に迷惑をかけた経験はあるか」を聞いたところ、「飲食店に迷惑をかけたことがる」との回答は40.0%、「配達先に迷惑をかけたことがある」が45.8%だった。

 具体的な内容は、飲食店に対して「商品のキャンセル」や「到着時間より早く来てしまい、お店の中で場所をとってしまった」「道に迷い時間がかかり、お店側にクレームが入った」「商品を落としてしまい作り直しで時間がかかった」などの回答があった。一方配達先には、「提供に時間がかかり商品が冷めた」「お届け場所が隣の家だった」「注文と違う商品を届けた」などがあった。

 「一日当たりの配達件数」は平均10件未満が6割以上となり、配達方法は「自転車・マウンテンバイク」が38.1%と最も多かった。また、「配達する際に困ったこと」(上位3つまで)では、「注文がなかなか入らない」(39.7%)、「待機時間が長い」(32.3%)、「配達件数を予測しづらい」(30.2%)が30%台で上位となった。

 「スムーズに配達できる理想的な店舗」の質問では、「デリバリー専門店」(40.1%)が最も多く、次いで「フードデリバリー管理システムを導入している」(36.0%)、「商品の提供スピードが速い」(36.0%)と続いた。理想的な店舗の具体例としては「商品の梱包がしっかりしている」「専用の受け取りスペース、車両待機場所の確保など一般客と接触しない店舗」「時間管理ができており、出来上がりのタイミングを合わせてくれる」などが挙げられた。