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マーカー不要で自走する配膳ロボ1月に発売! 障害物回避も滑らか【ソフトバンクロボティクス】

2020年9月29日 11:45 am

 生産性向上を目指す飲食店に、じわりと配膳ロボットの導入が広がりを見せる中、ソフトバンクロボティクスが新たな配膳ロボットを1月から販売する。

 ソフトバンクロボティクスは、従来の配膳ロボットのように床や天井にマーカーを設置しなくても、ロボットが自動で店内のマップと最適ルートを割り出し、小さな障害物などがあっても滑らかな動きで回避する配膳・運搬ロボット「Servi(サービィ)」https://www.softbankrobotics.com/jp/product/servi/を2021年1月から販売する。

記者発表会で実際に配膳した「Servi」と女優の広瀬すずさん

 「Servi」はロボティクス・AI技術企業の米Bear Roboticsと共同で開発したもの。位置の特定と地図作成を同時に行うSLAM技術を搭載することで、従来の配膳ロボットのようにマーカーを設置しなくても、テーブルの位置などが描かれたマップデータを元に、店内で3時間程度動かせばルートを記憶し、目的地まで最短ルートで移動する点と、通路に60㎝以上の幅があれば通れる点が特徴だ。また、3Dカメラ3台と障害物などを探知するLidar(光)センサーがルート上の人や物を検知し、荷物や椅子が通路にはみ出ていても滑らかな動きで回避する

 使い勝手を考えて360度どこからでも料理を載せられるデザインとし、総積載量は35㎏なので、料理だけでなくオープン前の各テーブルのセッティングの時や、複数のテーブルの食器を片付ける際などにも活用できる。

 操作は誰でも簡単に使えるように、画面に表示されたテーブル番号などの行き先と「Goボタン」を押すだけのツータップのみとした。テーブルに到着して料理が台から取られると、重量センサーが検知して自動で次の目的地または元の場所に移動する。

 28日に開いた記者発表会には、実証実験に参加したセブン&アイ・フードシステムズの小松雅美社長、ソルト・コンソーシアムの井上盛夫社長、とんでんホールディングスの長尾治人社長、物語コーポレーションの加藤央之社長の4人が登壇。「従業員の負担が減り、笑顔での接客が増えた」(小松社長)、「クリエイティビティの向上に役立つ」(井上社長)、「フロア業務が作業ではなくサービスという意識に変わった」(長尾社長)、「食べ放題は1人当たりの注文点数が多く労務負担が課題だったが、1日で料理提供300回・走行距離8㎞働いた」(加藤社長)など、接客の質向上や従業員の負担軽減、顧客満足度の向上などで効果があったことを紹介した。

 実証実験で効果を測定したデータを見ると、スタッフのホールでの滞在時間が2倍になり、ランチのピーク時に下げ膳のみで利用した店では席の回転率が21%、日次売上が5万円アップした。また別の店では、セッティングから営業中の配膳・下げ膳、締めの片付け業務に活用し、1日9時間分(1カ月で約40万円相当分)の作業を効率化できたという。

 約4時間の充電で約12時間稼働し、フラットな床の店舗であれば利用できる。利用料金は、3年レンタルで月額9万9800円(税別)となり、これには保守費用や故障時の修理代も含まれる。