業務用冷凍冷蔵庫メーカーの福島工業は、厨房の温度管理を自動化するIoTルータ「HC-Kitchen」を10月1日発売する。
2020年にHACCP(ハサップ)導入が制度化されると、食中毒菌や異物混入の危害要因を低減するため、問題が起きた時にどの工程で発生したか特定できるような監視・記録が必要となる。
今回の製品は、厨房施設の温度管理を自動化するためのクラウドサービス「HACCP ExAround」に対応したIoTルータで、冷蔵庫内の保管温度や調理温度など、HACCPの重要管理項目である温度管理の記録を、「HC-Kitchen」で計測・収集・集計し、自動で帳票化する。
31台まで監視ルーターを登録でき、温度データはクラウド上で蓄積して2年間保管する。温度履歴はインターネット経由でスマートフォンやパソコンで閲覧・ダウンロードもできる。
同社は小規模厨房でHACCP管理が必要な飲食店などに適しているとして、年間500件の販売を目指す。