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梅醤油に刻み果肉入り――ユニークな醤油をリリースする福井の老舗醤油蔵とは?

2020年3月13日 3:19 pm

 磯の香りをたっぷり含んだ潮風に包まれ、冬場には怒濤の日本海の荒波の音を聞きながら、甘く香ばしい匂いが満ちる蔵内で熟成の時を刻んだ醤油は、煮物、お吸い物、佃煮など、海の幸を調理するのに最適――漁業を営み魚料理を知り尽くした初代が「魚の旨味をより引き出せるように」と作り上げたのが〈ヂガミイワ醤油〉。この〈ヂガミイワ醤油〉を醸造する岩尾醤油醸造元(岩尾英信社長)は、1874(明治4)年に福井県糸崎町で創業した。

 商品名になっている「ヂガミイワ」の由来を尋ねると……扇を作るときの紙を「ヂガミ」と呼び、トレードマークに「扇に岩の字」を記したことから「ヂガミイワ」と名付けられたのだという。

 この蔵は金属製タンクを使用せず、いまだに創業当時の杉製の「もろみおけ」を使用して仕込んでいるというのだから驚きだ。通常は1年熟成のもろみを使って搾られるが、ここでは2年間じっくり蔵の中で熟成させた〈ヂガミ岩桜醤油〉の技術がベースとなる。

 そのこだわりを詰め込んだ〈ヂガミイワ醤油〉に福井産の「紅サシ梅」の青梅を3カ月漬け込んで造ったのが〈ヂガミイワ醤油 うめ〉。さらにその漬け込んだ梅果肉をミンチ状にして醤油に混ぜた〈ヂガミイワ梅醤油(果肉入り)〉だ。そしてもう一品、酒の肴にもなる、ミンチ状にした梅果肉をそのまま味わえる〈同 醤油漬梅肉〉も揃えた。

 この梅醤油シリーズ3品がいま飲食店関係者の間でも知る人ぞ知る商品として、注目を集め始めている。越前海岸の丘陵地でミネラルを多く含んだ潮風を受けて育った、種が小さく果肉が厚い福井県特産の「紅サシ梅」の青梅を3カ月間漬けて作ったものだ。

 果肉入りの〈梅醤油〉は梅の風味が強く、豚しゃぶやいわしの煮つけ、冷奴などに合うほか、餃子やパスタ、サラダのドレッシングなど和洋中さまざまなメニューに合わせられる。また〈醤油漬梅肉〉は、かつおぶしと一緒にご飯に乗せたり、お酒のおつまみとしても好評だという。業務用でも出荷しており、問い合わせは電話0776―86―1720まで。

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