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トップソムリエが日本食店のメニューに合うマリアージュをサポート【フィラディス】

2019年7月31日 9:07 pm

 希少性の高い中高価格帯のワインの輸入・販売を手掛けるフィラディス(神奈川・横浜、石田大八朗社長)は、すしやてんぷら、焼き鳥業態などの日本食店向けにワイン選びを無料でサポートするサービス「トータルサポートサービス」を始めた。

2人のトップソムリエが完全監修した

 同社のワインクラブ会員向けに実施したアンケートでは、日本食店でのワインの品揃えに満足していないとの回答が多く、「トップソムリエ監修のワインリストがあれば嬉しいですか?」には85.9%が「はい」と答えた。この結果から日本食に合ったワインへのニーズは高いとして今回のサービスを開発した。メインターゲットは客単価5000~1万円前後の店舗を想定する。

 東京・銀座のフランス料理店「エスキス」の若林英司氏と、ミシュランで一つ星を獲得した東京・乃木坂の日本料理店「乃木坂 しん」の飛田泰秀氏という2人のトップソムリエが全面監修し、「てんぷらを塩で食べるならミネラル(塩味)のあるワイン、天つゆで食べるならタンニン(渋み)のなめらかなワイン」など独自のマリアージュ理論を構築。この理論を元に、代表的な日本料理のメニューだけでなく、ジビエや熟成肉に合うワインも提案できるようにした。

 サポートを申し込むと、まず店舗のコンセプトや客単価、料理のコンセプト、調理方法などをヒアリングし、その店と料理に合うワインを提案。導入するワインが決まると、どういう料理に合うかなどの説明が書かれたワインリストを作成する。要望があれば英語版のリストも提供する。有料オプション(税別5万円~)として、トップソムリエが直接サポートするサービスも用意した。

 同社は「日本食に合うワインを用意すれば、日本人だけでなく外国人からも喜ばれ、インバウンド需要獲得にもつながる」と話す。3月のサービス開始から7月までで約30店舗が導入した。今後、同社の通販サイト利用者約1万3000人と導入店舗をマッチングするサービスも始める予定。2020年中までに同サービスの導入約120店舗、ワイン売上高1億円を見込む。