集客ピックアップ

ブランド・エリア・商品ごとに発行できる電子スタンプサービス開始【トレタ】

2022年1月14日 6:27 pm

 近年、紙のスタンプカードに代わってスマホアプリを活用したスタンプ機能が続々と登場する中、会員登録する過程の煩雑さや店舗スタッフの負担増、コストなどにより導入をためらう飲食店も多い。そこで、外食DXによる課題解決を提案するトレタは、顧客の来店履歴を蓄積してCRM(顧客関係管理)に活用できるツール〈トレタスタンプ〉の提供を始めた

 同社は、保有する来店データを分析したところ、2020年6月1日〜7日の1週間の来店のうち初来店は2019年同期比で約40%だったのに対し、3回以上の来店回数は約76%と36ポイントも高い結果だったことから、「この傾向はコロナ禍での特徴的な消費者の動向であり、常連客やファンを多く持っている飲食店はコロナ禍で比較的ダメージを受けにくかったとも言える」と分析。そのような常連客獲得を支援するために〈トレタスタンプ〉を開発した。

 〈トレタスタンプ〉では、来店客が自身のスマートフォンで二次元コードを読み込むと、最短2タップで会員登録できる仕様とした。ウェブブラウザ上のシステムなのでアプリをダウンロードする必要がなく、お客さんの負担やスタッフが登録方法を案内する手間を軽減できる。また、LINE公式アカウントを運用している飲食店であれば、LINEの友だち登録も同時に完了。

 トレタの予約サービスなどを利用していない店舗でも導入でき、管理画面から会員ID、メールアドレス、LINEのメッセージ連携IDといった会員情報、来店履歴、チケット利用履歴などのデータを蓄積して販促に活用できる。また、メールアドレスによる名寄せでECサイト顧客データとの連携や、ブランド・エリアごとのデータ管理・効果測定にも役立てられる。データはCSV形式でダウンロードできるので、「エクセル」など一般的な表計算ソフトを使った詳細分析や他のツールでの活用もしやすく、htmlタグを設置すれば、アナリティクスなどの分析ツールやウェブプロモーションとも連携できるようにした。

 販促としては、管理画面から「今月、初めてスタンプを利用開始」「過去3カ月間に10回以上来店」「キャンペーン期間中にボトルワインを3回注文」など、スタンプデータを活用してさまざまなセグメント別にLINEメッセージを配信できる。ほかにも、通常の来店スタンプに加えて、季節限定キャンペーンや商品ごとに別のスタンプを用意して、1アカウントで複数のスタンプカードを同時に展開することにも対応し、より多彩な行動履歴の取得を可能とした。利用料として登録手数料と月額費用はかかるが金額について非公表としている。