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20代の7割超が仕事関係の飲み会で「飲酒は不要」! 最も低い60代でも5割超に【ロイヤリティマーケティング調べ】

2023年12月27日 8:48 am

 共通ポイントサービス〈Ponta(ポンタ)〉を運営するロイヤリティマーケティング(東京・恵比寿、長谷川剛社長)が、20~60代の会社員・公務員1000人を対象に実施した「仕事関係の飲み会に関する調査」によると、20代の7割超が仕事関係の飲み会で「飲酒不要」と回答した。同調査は12月1~8日、TOKYO FM「馬渕・渡辺の#ビジトピ」との共同調査「馬渕・渡辺の#ビジトピ with Pontaリサーチ」として実施されたもの。

 仕事関係の飲み会(職場のメンバーとの飲み会)で、お酒を飲む必要はあると思うかという質問に対し、20代の71.5%が「飲酒不要」と回答。対して60代は55.0%と全世代で最も低く、世代間で差が見られた。全体での「飲酒不要」は63.9%だった。

 仕事関係の飲み会でのお酌について、お酌したことが「ある」は67.5%だった。また、お酌する際に感じたことについての質問(複数回答)では、「これもよい経験だと感じた」が30.8%でトップ。次いで「社交的な機会として楽しいと感じた」が24.7%で続き、前向きにとらえる割合が多かった。一方で、「嫌だなと感じた」が20.1%、「仕事上のプレッシャーを感じた」が14.4%と、ネガティブな感覚を持った人も一定数いたことが分かった。

 仕事関係の飲み会における理想の人数は、「5人以下」が全年代でトップとなった。理由として、「少人数の方がコミュニケーションが取りやすいから」が全体で57.4%だった。20代では「どのような人数でも問題ない」が27.5%となり他の年代よりも高かった。また、理想の頻度 いついては、「月1回以下」が78.8%となった。

 

 ラジオ番組「馬渕・渡辺の#ビジトピ」パーソナリティで経済アナリストの馬渕磨理子氏は、「アルコールを飲む人も飲まない人も同じ空間で楽しめることを求めている。また、少人数でコミュニケーションを取ることを目的としている人が多い点も明らかになった」とコメント。

 同じく同番組のパーソナリティで消費経済アナリストの渡辺広明氏は「日常的な飲み会もしくは喫煙所で人事が決まると言われていたのは今や昔。完全にではないが、こういったことがほぼ無くなってきていることが、理想の頻度として『月1回以下』が78.8%を占めたことに表れていると思う。一方、『気の合う相手となら役職や年齢問わず仕事絡みでも飲み会したい』が72.7%との結果は、仕事上の対人関係を円滑に進めるために、通常のビジネスで『気の合う相手』と認識される人間力を磨くことが、今後益々重要となることを表す数字にもなっている」と分析した。