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バイトがドタキャンした! 急な応募でも働き手を確保するアプリがより便利に【タイミー】 

2019年8月6日 1:53 pm

 アルバイトが急に仕事を休んだ場合などにすぐに求人できるワークシェアアプリ「タイミー」は、セブン銀行と業務提携することで、働いた分の給料を申請後即時に受け取れるサービスを始めた。

 店舗側がセブン銀行に事前に想定利用金額をプールしておくことで、ワーカーがタイミーに支払い申請すれば、24時間いつでも好きな時に給料を受け取れるシステムを構築。ワンデイワークでは前払いサービスへのニーズは高いものの、利用料金が別途発生するサービスが多い。今回の方式では、それら余分な費用を支払うことなく、働いた分を全額引き落とせる点が大きな特徴だ。

タイミー・小川嶺社長

 「タイミー」を運営するタイミー(東京・渋谷、小川嶺社長=立教大学生)には、サイバーエージェントの藤田ファンドやセブン銀行、串カツ田中ホールディングスの貫啓二社長などが出資しており、串カツ田中のほか、大戸屋ホールディングス、プロントコーポレーション、サブライムグループ、一家ダイニングプロジェクトなど14社・3000店以上が同サービスを導入。現在、登録者数は約8万人、利用者数は延べ1万5000人となっている。

 「タイミー」を導入した店舗は、急な求人が必要になった際に専用の管理画面から仕事内容や時給などを入力するだけで募集が完了する。利用者は登録する際に身分証明書の提示が必要となり、店舗側は応募者の名前、年齢、顔写真、性別、タイミーで働いた履歴を確認できる。勤務終了後には、店舗側とワーカー双方が相手を評価し公表する。基本的には店側で応募者をキャンセルできないものの、評価が50%以下のワーカーの場合は受け付けないこともできる。

 今回のセブン銀行との提携発表記者会見で小川社長は「店側は資金をプールしておけば通常の月締めで支払うだけでよく、経理の負担は大幅に軽減する。タイミーの仕事マッチング率は約9割に上り、すぐに応募が来るケースも多い。今後、お気に入りのワーカーに定期的に入ってもらうリピート機能なども拡充する。また、評価が高いワーカーには前払いに対応するなど、信用経済の仕組みも作りたい」と説明した。

 店側の利用料金は日当報酬の30%で、タイミーのホームページから申し込めば与信審査後、数時間から数日で利用できる。有料オプションとして、初めてのアルバイトでもすぐに効率的な仕事ができるように、店舗業務の中で単発ワーカーに任せられるノンコアな業務を切り出し、マニュアル化するコンサルティングも用意した。現在は首都圏のみだが、近々、大阪と福岡でも展開する。