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えんどう豆とそら豆原料の大豆不使用植物ミート!戻しやすく旨みと食物繊維がしっかり【プレマ】

2023年9月12日 10:04 am

 自然食品の流通事業を手がけるプレマ(京都・二条城前、中川信男社長)は9月1日、大豆を使わずえんどう豆とそら豆を原料にした植物ミート〈Plant Mate(プラントメイト)〉を発売した。メニューや加工目的に合わせ、ミンチ・スライス以外のタイプも業務用サイズにて提供可能だという。

 〈Plant Mate〉はデンマークのオーガニックプラントプロテイン社製で、オーガニック・大豆フリー・グルテンフリーの植物ミート。原料に大豆を使わないことで大豆アレルギーに対応でき、特有の臭いがないため料理の風味の邪魔にならないという。

 濃縮えんどう豆・濃縮そら豆・塩を原料に水や添加物を一切使用せず、独自の乾式圧縮技術で製造しており、この製法により残った繊維感が肉の食感を再現しやすくしている。

 水やお湯で戻すだけで調理でき、使用した水やお湯はそのままスープやカレーなどに使える。ミンチタイプは水だと約5分、お湯だと約3分で、スライスタイプはそれぞれ15分、10分程度で戻せる。

 たん白質含有量53%・脂肪分4%と高たん白低脂肪で、各種ビタミン・ミネラル・食物繊維も豊富。乾燥状態のため常温で賞味期限2年と保存性も高い。

〈Plant Mate〉

 プレマ社によると、代替肉市場では大豆などの原料に化学処理を施し、たん白質を分離して製造されるものが多いという。この製法は高温処理になるため水が大量に使用され、化学物質が含まれた水が排出されるなど環境への影響が懸念されている。

 さらには高温処理の影響により食物繊維も失われてしまい、栄養価は低くなりがちだという。そこで肉らしい旨みや食感を出すために、多数の添加物が使われているケースも多いのだとか。

 そこで製造元のオーガニックプラントプロテイン社はこの課題を解決すべく、独自の乾式圧縮技術を確立した。この製法は水や化学物質、添加物などを使用せずにたん白質濃縮物を生成する。

 この製法でのたん白質は55~65%と、従来の製法の80~90%よりは少ないものの、エネルギー消費量も環境負荷も少なく、低温で処理されるため食物繊維もしっかりと残り、素材の栄養素も変化しない。
 この加工により肉に似た食感が生まれると同時に豆特有の味やにおいも和らぎ、馴染みのある料理に簡単に使用できるようになるという。

 また持続可能性な食生活を目指して徹底した環境対策を講じており、オーガニック原料のみを使用し、製造時のエネルギー源は風力を採用している。