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北海道・川瀬チーズ工房の「フリル」が最優秀賞に!【ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト】

2019年11月9日 8:30 am

 中央酪農会議は10月30日、「第12回 ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト」を開催し、農林水産大臣賞に北海道・長万部の川瀬チーズ工房が出品した、削ってフリル状に盛り付けできるハード熟成6カ月未満の「フリル」(牛乳)が受賞した。

 同コンテストは日本人の嗜好にあったチーズの製造や、日本の気候風土にあった独自のナチュラルチーズ文化を創造することを目的に2年に1度開催されている。今回は過去最高となる89者から208作品が出品された。

 チェスコ技術顧問の田中穂積氏が審査員長を、服部学園理事長の服部幸應氏や「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」オーナーシェフの落合務氏ら、ナチュラルチーズの専門家やチーズに造詣の深い著名人が審査員を務めた。

 審査部門は、フレッシュ、パスタフィラータ、ソフト、白カビ、ウォッシュ、青カビ、シェーブル、ハード熟成3カ月未満、同6カ月未満、同6カ月以上、ホエイ、トライアルの12に分かれ、外観、色調、組織、風味などを評価。一次、二次、三次、最終審査を通ったチーズの中から、優秀賞(20アイテム)、部門賞(11アイテム)、金賞(10アイテム)が決まる。さらに、金賞の中から農林水産大臣賞、独立行政法人農畜産業振興機構理事長賞、一般社団法人中央酪農会議会長賞の上位3賞を、優秀賞の中から審査員特別賞を選ぶ。

 大手乳業者を除いた日本のチーズ工房の数は右肩上がりで増加しており、2017年には306カ所となり7年で倍増した。また輸出量も2013年の53.4tから2018年は277.1tまで伸びた。今秋には、チーズ生産者を中心とした新たな組織も設立される予定だという。

 今回のコンテストでの上位受賞作は以下の通り

【農林水産大臣賞】
ハード熟成6カ月未満「フリル」川瀬チーズ工房(北海道・長万部)

 町内にある川瀬牧場で生産した新鮮な生乳を原料にしており、ミルクの風味と熟成感を味わえる。ジロール(チーズカッター)で削ればフリル状となり、果物を添えたりビスケットの上に乗せて盛り付けると華やかさが増す。ピーラーなどで削ってもよく、サラダやパスタ、ドリアリゾットなどのほかに春巻きやクッキーにも合う。同工房の川瀬昭人さんは、大手乳業メーカーでの10年間の勤務を経て、十勝の共働学舎新得農場でチーズ作りの腕を磨いた。

【農畜産業振興機構理事長賞】
シェーブル「じゅくし柿」三良坂フロマージュ(広島・三次)

 山地酪農で育てた山羊のミルク100%で製造し、柿に見立てたウォッシュチーズ。ゆっくり塩水で磨き「じゅくし柿」にしていった。そのまま切ってワインと一緒に食したり、スライスしてバゲットに乗せて焼くのがおすすめ。

【中央酪農会議会長賞】
ウォッシュ「茂喜登牛(モキトウシ)」しあわせチーズ工房(北海道・足寄)

 北海道のエゾマツを巻いて熟成したチーズ。優しいミルクの甘味とエゾマツの香りが特徴的で、熟成が進むとカスタードクリームのような柔らかさとなりスプーンですくって食べられるようになる。ナッツやパンと相性がいい。

【審査品特別賞】
ハード熟成3カ月未満「ラクレット」NEEDS(北海道・幕別)

 苦みや塩味を抑えつつも芳醇な香りが楽しめる。溶かしたラクレットを温野菜、白身魚、鶏肉などにたっぷりかけるのがおすすめ。

(写真提供:一般社団法人中央酪農会議)

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