健康によくないと分かっていつつも、飲んだ後の〆についラーメン店の暖簾をくぐってしまう──という人も多いのではないだろうか。
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関であるホットペッパーグルメ外食総研が「飲んだ後の〆グルメ」について34品を提示して調査を行ったところ、1位は2位以下に大差をつけた「ラーメン」(1160pt)だった。2位には〆グルメとして王道の「お茶漬け」(584pt)が続いた。
スイーツも多くランクインしており、3位「アイス」(544pt)、5位「パフェ」(228pt)、6位「ケーキ」(182pt)、9位「シャーベット」(144pt)の順だった。
「コーヒー」も294ptで4位にランクインしており、スイーツも含めてカフェメニューを〆グルメに選ぶ人も多いことが分かった。記者も飲んだ後はコーヒーで一服したいので共感する。
同総研は、「トップ10のうち半分はいわゆるカフェメニューがランクイン。『飲んだ〆にラーメン』だけではなく、『飲んだ〆にカフェ』というのも一般的になってくるかもしれない」と分析する。
スイーツメニューを用意している居酒屋は多いが、「ご一緒にコーヒーはいかがですか?」と提案すれば単価アップにつなげられそうだ。また、深夜まで営業しているカフェなら、「飲んだ後の〆にぴったりなスイーツ用意しています」という打ち出し方もできるかもしれない。
また、〆グルメを食べる目的について聞いたところ、最も高かったのは「そのときの自分の欲求を満たせること」で33.5%だった。その他、「食べても翌日の胃腸にやさしいこと」「胃を落ち着かせること」など体を気遣う人も多いことがわかった。
〆グルメを食べる場の位置づけについては、「親しいメンバーだけで過ごす場」が最も高く27.2%、「話し足りなかったことを話す場」が続いて18.6%という結果に。
どちらも「一人でゆっくりできる場」(15.6%)よりも高く、〆グルメは一人で食べるよりも仲間と食べることを望む人の方が多いことが伺える(どちらも複数回答)。
この調査は、2023年3月24~27日、20代~60代の男女1035人に実施された。