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ハンバーガーを高いと感じるのは3割が「401~550円」から!好きなパティは8割が「牛」【ROI調べ】

2021年7月7日 12:03 pm

 コロナ禍でも大手ハンバーガーチェーンは好調だ。各企業からハンバーガー業態の新規出店も相次ぐなか、消費者はハンバーガーに対してどのような意識を持っているのだろうか。

 消費者参加型のミステリーショッパーサービス「ファンくる」を運営するROIが、「ファンくる」(https://www.fancrew.jp/)会員を対象に、「ハンバーガー店についての意識調査」(有効回答数1000人)を2021年6月16日~6月21日に実施した。 

 「ファストフードの中で、最もよく利用する(利用頻度の高い)料理のジャンルはどれか」の問いには、「ハンバーガー」が1位で70%と圧倒的だった。

 「単品注文(単品で複数商品も含まれる)とセットメニューでの注文どちらが多いか」では、67%が「セットメニュー」と回答。

 「 1 人あたりの平均購入金額」では、過半数の52%が「501~750円」だった。次いで「251~500円」23%、「751~1000円」17%となった。

 「単品が高いと感じ始める1人あたりの金額」の問いには、1位が「401~550円」で34%。「551~700円」が23%、「701~850円」が13%の一方で、「251~400円」は14%だった。

 逆に「単品が安いと感じ始める1人あたりの金額」では、62%が「100~250円」で1位。「251~400円」29%、「401~550円」7%だった。なお、上の設問とともにセット価格ではなく、単品の価格であることに留意したい。

 「セットメニューが高いと感じ始める1人あたりの金額」では、「701~850円」が40%と最多。続けて「851~1000円」24%、「551~700円」18%となった。

 「セットメニューが安いと感じ始める1人あたりの金額」は、82%が「400~550円」で、「551~700円」15%、「701~850円」3%と続いた。

 グルメバーガーカテゴリーでありながら、バーガー単品205円~、セット637円~という低価格を実現した「ブルースターバーガー」(東京・中目黒、運営会社ブルースターバーガージャパン)や、単品162円~、セット670円~という「ベックスバーガー」(東京・吉祥寺、同subLime)などは、この心理をうまく突いたと言えよう。

「ブルースターバーガー」のバーガー(イメージ)

「ベックスバーガー」のバーガー(イメージ)

 また、大手を中心に「チキンバーガー」の人気が高まりつつあるが、「ハンバーガーのパティはどれが好きか」の問いには、「牛肉」が82%と、圧倒的1位を獲得。次いで「鶏肉」10%、「魚」4%、「豚肉」3%の順だった。

 逆にいうと、飽和状態のビーフバーガーに挑戦するよりも、今後の伸び率が期待できるチキンバーガーは意外にブルーオーシャンなのかもしれない。