おしぼりレンタルの会社が、岡山県内の飲食店を応援するためにクラフトビールを醸造──?
岡山県内を中心にレンタルおしぼり事業・業務用資材卸事業を展開してきた一倉(岡山・西富井、赤城惣一社長)は、2022年10月、岡山県早島町にクラフトビール醸造所「KURASHIKI BREWING COMPANY」を開業した。
そして醸造した外食産業向けの地元応援ビール「OKAYAMA JIMOTO BEER 086」シリーズを、岡山県内飲食店に特化して展開してきたが、このほど全国に向けての卸販売と一般小売を開始した。
「OKAYAMA JIMOTO BEER 086」は、再びお客さんとの距離感を近づける商材として活用できるよう、岡山県の市外局番の「086」と、県内各地の市内局番の頭数字を取って特色を打ち出し、岡山県内の飲食店などで好評を得ているという。
ジャパングレートビアアワーズ2023で銅賞を受賞した都会的な味わいの〈#2 OKAYAMA PALEALE〉、倉敷市の観光エリアである倉敷美観地区の白壁をイメージした〈#4 KURASHIKI HAZY IPA〉など、県内5地区をさまざまなビアスタイルで表現する。
それにしても、なぜおしぼりレンタルの会社がクラフトビールを作ることにしたのか。同社によると、まず代表の赤城惣一さんがビール好きなこと、飲食店への提案商材を増やしたいということ、そしてコロナ禍で大きな打撃を受けた外食文化を再び盛り上げたいという想いから醸造所をオープンしたのだという。
また、今年の秋頃には小ロット(約50L=330ml瓶で約150本程度)でのOEM生産も可能になる予定だ。試作・テイスト・仕様などは別途相談とのこと。なお醸造所内にある「倉敷ブルーイングカンパニー」では、実際の味わいを楽しめる。