最近、”Sober”(ソバー=しらふ)と”Curious”(キュリアス=好奇心が強い)を組み合わせた造語、「ソバーキュリアス」が日本でも浸透しつつある。
これはお酒を飲める人が「あえてお酒を飲まない」という選択をするライフスタイルのことを指し、もともとは健康志向の強い欧米を中心に流行していたが、コロナ禍により日本でも「ソバーキュリアス」が知られるようになってきた。
お酒で利益を得る居酒屋にとっては商売上がったり──になりそうだが、お酒とともにノンアル・ローアル(低アル)ドリンクを揃えておくことで、「いつもは生ビールだけど、明日早いし今日はノンアルにしよう」とか、「普段はここのノンアルカクテル(モクテル)が好きで飲んでいるけど、今日は酔いたいからカクテルにしよう」とお客さんの選択肢が増えれば、来店動機には十分なりえる。
ノンアルビールなどの専門通販・ECサイト「Beverich(ビバリッチ)」を運営するBeverich(神奈川・辻堂、木下慶社長)は、ノンアル・ローアルクラフトビールブランド「CIRAFFITI(シラフィティ)」を販売開始する。また、飲食店などへの卸販売も行なう。
「CIRAFFITI」は、特殊な酵母と独自の製造方法により、クラフトビールのようなホップの香りや苦味をしっかり感じながら、多様なスタイルや個性豊かな味わいを実現した、ノンアル・ローアルコールクラフトビールブランド。
〈Session IPA〉アルコール度数0.5%・330mlびんは、ローアルコールとは思えないホップの苦味と、注いだ瞬間に立ち上がる柑橘系の爽やかな香りがクセになるという商品。
料理との相性もよく、特に肉料理やしっかりした味付けの料理、スパイスの効いた料理に合うという。
〈Sour Ale〉アルコール度数0.5%・330mlびんは、開けた瞬間に香るシトラホップの爽やかな香りと、オレンジやレモンを丸ごとかじったようなフレッシュな酸味が特徴。苦味がほとんどないので飲みやすく、ビールが苦手な人にも勧められる。
製造は、鳥取県八頭町にある飲食・デザイン業を手がけるトリクミ(鳥取・隼、古田琢也社長)が行う。Beverichは「山に囲まれ緑が豊富で、夏には泳ぎたくなるほど綺麗な川が流れ、気持ちのいい空気と綺麗な水。ビール作りには最高な場所」だという。
そのほか同社では、お米からできたノンアル発酵飲料〈KOJI CLEAR〉やノンアルワイン「ル・プティ・ベレ」シリーズなど、幅広いジャンルのノンアル・ローアル製品を取り扱っている。
これらの製品もすべて卸販売を行っている。飲食店や温浴施設などで国内外のノンアルコール飲料やスペシャルティドリンクを提供したいという場合は問い合わせ(https://beverich.jp/pages/contact)を。