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「ミシュランガイド」が日本版公式アプリをリリース! 予約機能も順次開始へ【日本ミシュランタイヤ】

2023年4月18日 2:19 pm

 「ミシュランガイド」を発行するミシュランの日本法人である日本ミシュランタイヤ(東京、初台・須藤元社長)はこのほど、新たなサービスとしてスマートフォンアプリの〈ミシュランガイド公式アプリ〉の日本語版をリリースした。利用料などは無料。

 同アプリは海外で2021年10月に先行公開され、日本版は4月14日からの開始となる。37カ国・約1万6200軒のレストランと120カ国・約6000軒のホテルを掲載する。

 利用者の現在地周辺や目的地でのサーチ、絞り込み検索、お気に入り登録機能、国内外レストランの予約機能などを搭載した。

 国内予約はネット予約システムの開発・提供を手がけるテーブルチェック(東京・銀座一丁目、谷口優社長)が同社と提携し、現在ミシュランガイド公式サイトに掲載されていてかつテーブルチェック予約ページを利用中の飲食店であれば、予約受付機能が連携される仕組み。

 現時点では東京、大阪・京都、奈良の3エリア約109店舗の予約が可能になる。サイトでは4月27日から、アプリでは順次開始となる。

 またサイト・アプリともに、従来は年1度の公開だったミシュランガイド調査員による「飲食店・レストランセレクション」を定期的に先行公開することで、ユーザーの来店機会の創出を図る。なお先行公開された飲食店に星やビブグルマン評価はつかず、年1回のミシュランガイドセレモニー(評価発表会)で付与される。

日本ミシュランタイヤの須藤元社長(中央)と本城征二ミシュランガイド事業部ブランドライセンス事業部執行役員(左)、トークセッションで参加した航空・旅行アナリストの鳥海高太郎氏

 須藤元日本ミシュランタイヤ社長は「アフターコロナの食や旅行の参考としてアプリを役立ててほしい」と話す。

 本城征二ミシュランガイド事業部ブランドライセンス事業部執行役員は「アプリを活用することで、旅行やグルメなどでミシュランガイドの有効性を幅広い利用者に知ってもらいたい」と説明し、デジタル化により利用機会の創出とユーザー層の拡大を訴求する。
 一方で、「書籍も根強い人気があり、発行は継続していく」とする。

 また、09年から毎年秋に発表してきた「ミシュランガイド京都・大阪」は、24年版以降は毎年春の発表へ変更する。東京版は従来通り秋に発表することで、一年を通じた食や宿泊、旅行の機会訴求を狙う。

 なお、「ミシュランガイド奈良2023」は5月16日にミシュランガイド公式サイトで公開し、書籍は発売しない。

 そのほか23年の活動計画の1つとして、トップシェフの料理技術や経験などを若手シェフに伝え、交流を図るとともに持続可能なガストロノミーの活性化を目的とした「マスタークラス Chefs to Chefs」を主催していく予定。

 3月27日に開催した第1回は東京・浅草の「ナベノイズム」でオーナーの渡辺雄一郎シェフのもと行われ、好評を得たという。