マルコメは2021年11月、「第4のお肉」として注目が集まる大豆ミートに関する生活者の意識調査を行った。調査対象は全国の20~69歳の男女1000人(大豆ミート認知者、うち喫食経験者500人(過去一度でも食べたことある・購入していなくてもOK)、喫食未経験者500人)。
「大豆ミートや大豆ミートを使用した食品を購入したことがあるか(単一回答)」の問いでは、大豆ミートを知っている人の中で購入経験のある人は36.1%だった。
大豆ミートを購入したことがあると答えた人に、「大豆ミートを購入した理由(複数回答)」を聞いたところ、購入動機の1位は「低脂質高たんぱくでヘルシーだから」74.2%、2位「食物繊維が豊富だから」45.7%、3位「環境に優しいから」20.8%、4位「食糧問題を意識して」20.2%がランクイン。
栄養面の理由に次いで、地球環境や食糧問題を意識した理由がそれぞれ2割以上という結果になった。また、大豆ミート喫食者の73.6%が「お肉に似ている」と回答、75.6%が「満足している」と回答している。
「大豆ミートを最初に食べたのはいつ頃か」の問いでは、「最初に食べたのは2020年以降」と答えた人が47.8%と約半数になった。同社は「コロナ禍で、日々の食事を通じて健康を維持したい意識が高まった結果、大豆ミートを試す人が増えている可能性も要因の1つとして考えられる」と推測する。
「普段の食事の中で、牛・豚・鶏と大豆ミートを食べる割合(牛・豚・鶏:大豆ミートで全体の比率を【10】としたそれぞれの割合)」では、大豆ミート喫食経験者のうち、大豆ミートを習慣化していない人は30.8%で、畜肉を食べない人は5.6%。
一方、畜肉と大豆ミートを組み合わせるフレキシタリアン(ゆるベジタリアン)の食事習慣は、6割を超えることが明らかになった。
大豆ミートの認知者全体で68.6%が「今後も食事に取り入れていきたい」と回答。また、大豆ミート喫食経験者の8割弱にあたる78.2%が「今後も取り入れたい」と継続意向を示し、非喫食経験者の59%が「今後取り入れてみたい」という結果になった。
非喫食経験者の食べたくない理由は1位「肉の方がおいしい」56.6%に次いで、2位「使い方が分からない」39.5%、3位「レシピが分からない」12.2%という声があった。
また、最近の輸入肉の高騰(ミートショック)をきっかけに注目するようになった人が54.8%と半数以上にのぼった。性年齢別では20代男性(64.3%)、30代男性(63.9%)が平均より10ポイント以上の差をつけて突出していた。最近のニュースをきっかけに、大豆ミートに注目するようになった20~30代男性が多いと推測される。
また、「学校給食で食べた 」「企業給食のメニューにあった 」など、産業給食の分野でも大豆ミートの採用が少しずつ増えており、食に対しても「エコ・サスティナブル」といったニーズが少しずつ顕在化しているようすが見られる。