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忘年会予約が入っている飲食店は4割も数は例年の2割程度、5人以下の利用がメイン【クックビズ調べ】

2020年11月26日 12:31 pm

 外食産業特化の求人サイト「クックビズ」を提供するクックビズ(大阪・大阪梅田、藪ノ賢次社長CEO)は11月6~16日、全国の飲⾷店に対し、「忘年会に関するアンケート調査」を実施した。有効回答数は169。

 11月16日時点で忘年会(12⽉)の予約は⼊っているかの問いには、36.7%が「入っている」と答えた。「入っていない」は55.6%、「まだ予約を受け付けていない」は7.7%だった。

 「忘年会の予約がすでに⼊っている」と回答した飲⾷店へ、予約⼈数についてフリー回答で聞いたところ、「10人以上の⼤⼈数の予約はほぼ⼊っていない」という回答が得られ、5人以下での予約がメインとなっている模様。

・20人などの⼤⼝予約がなくなり、10人以下の予約のみ(⼭⼝県/レストラン/2〜5店舗)
・10人以上の予約がなくなった、多いのは5名前後の予約(東京都/居酒屋/51〜100店舗以上)
・少⼈数(5⼈以下)のみ受け付けており、⼤規模な宴会は中⽌している(兵庫県/⽇本料理店/2〜5店舗)
・10⽉あたりから4〜8人程度の予約は⼊っている(東京都/レストラン/1店舗)
・⼤きな団体客はなくなり、4人の予約が増えた(奈良県/⽇本料理店/1店舗)
・少⼈数の予約ばかり(東京都/専⾨料理店/2〜5店舗)
・予約率が昨対⽐1/4程度になっている(栃⽊県/バー業態/2〜5店舗)

 去年の同時期と⽐較して、予約に変化はあるかの質問には、「例年の2割程度」の予約状況と答えた飲⾷店が32%と最多だったのに対し、「例年と変化なし」は21.3%という結果になった。また、少数ではあるが、「例年以上の予約数」と答えた飲⾷店も6.5%あった。

 忘年会シーズンに向け、追加で感染予防対策を⾏う予定があるかについては「行う」が29%と3割に満たず、「行わない」が54%と、半数を超える結果となった。

 追加で行う具体的な対策⽅法については、「マスク着⽤での来店を促す」71.4%、「店内の換気をこまめに⾏う」53%、「間仕切りを設置する」53%、「消毒の回数を増やす」49%、「滞在時間に制限を設ける」28.6%などの意⾒が多く聞かれた。

 「その他」の回答では「予約を受け付けない」、「店全体の⼈数を制限する」、「8人以上はお断り、貸し切りも断っている」などの意⾒もあった。

 「オンライン忘年会に対応しているか」という質問に対し、「対応している」と回答した店舗は3.5%、また「検討中」の回答者を合わせても1割程度だった。

 対応策としてはメニューの開発や席の設置などを⾏なっており、「その他」の回答の中には「WEBツールの導⼊」、「お客様の料理持ち込みをOKにする」などの意⾒も聞かれた。

 「Go To Eat キャンペーンに参加しているか」では、7割以上が「参加している」だった。そのうち、「予約サイトと⾷事券の両⽅対応」は半数以上だった。

 Go To Eatキャンペーンに参加していない飲⾷店の理由としては、「メリットを感じない」が34.2%と最多。以下、「グルメサイトの手数料が高いから」20%、「十分集客ができているから」14.6%、「登録が面倒だから」12.2%、「やり方がわからないから」4.9%と続いた。

 「その他」では、「オペレーションに混乱が⽣じそうなので」「ランチに予約を取ると他のお客様に迷惑がかかる」などの意⾒がみられた。