酒類 特集

米国ではすでにクラフトビアに次ぐ人気!「ハードセルツァー」ってどんなお酒?

2021年9月3日 12:19 pm

 アメリカでは、クラフトビールのブームをしのぐ勢いで需要が拡大し、大手飲料メーカーがこぞって参入し始めているアルコールドリンク「ハードセルツァー」の人気が日本でも広がりつつある。

 「ハードセルツァー」の「セルツァー」は「炭酸」の意味で、サトウキビの糖分を発酵させて生み出されるアルコールと水にフルーツのフレーバーを付けた「アルコール入りのフレーバー付き炭酸水」のことを指す。ちなみに、日本のチューハイとの違いはベースが蒸留酒ではない点だ。また、フルーツのフレーバーに本物のフルーツを使用することが多いという。

 低アルコール、低カロリー、低糖質、グルテンフリーな点が、まずヘルシー志向の強い米カリフォルニアの若者の心をつかみ、ストリート系アートでデザインされた缶がスタイリッシュだったこともあり、SNSなどを通じて爆発的にヒット。2015年に1億ドル未満であった米国での市場規模が、2019年には15億ドルに拡大した。今では米国だけでなくヨーロッパなど世界中に広がっている。

 日本ではオリオンビールが2021年3月、市販用として〈DOSEE(ドゥーシー)〉を発売。アルコール度数2%でグレープフルーツ、シークヮーサー、アセロラの3種を揃え、7月には夏限定のパイナップルも新たに加えた。

 日本コカ・コーラは、7月から〈トポチコ ハードセルツァー〉を一部地域のカフェやレストラン、イベント会場などで限定販売している。コカ・コーラ社が世界で展開するアルコール飲料としては初のグローバルブランドで、2020年9月の南米を皮切りに、米国、オーストラリア、英国、フランス、スペインなどで発売されているという。アルコールは5%で、アサイーグレープ、タンジ―レモンライム、パイナップルツイストの3種を展開する。

 さらに、サッポロホールディングスが8月24日に市販用として発売した〈WATER SOUR(ウォーターサワー)〉では、発売前日に2021年年間販売計画の約4割にあたる約31万ケースを出荷。これは8月月間販売計画の約1.5倍にあたるという好スタートを切った。レモンとオレンジの2種でアルコールは3%となっている。

 今後、飲食店でも「ハードセルツァー」と、それに合わせた料理を求めるニーズは高まりそうだ。

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