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半数が飲食店で酒替わりにノンアル「飲まない」【ホットペッパーグルメ外食総研】

2021年9月1日 8:57 am

 リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、コロナ禍における外食での飲酒機会についてアンケート調査を実施したところ、「お酒の代わりに新たに飲むようになった有料のノンアルコール(ノンアル)ドリンク」について「ない」が約半数を占め、ノンアルドリンクでの代替が厳しい現状が明らかとなった。

 コロナ禍前は飲酒していた人(※)に、コロナ禍以降、外食の際に酒類の代わりに新たに飲むようになった有料のノンアルドリンクを聞いたところ、「新たに飲むようになった有料ノンアルドリンクはない」が49.7%とほぼ半数を占めた

 新たに飲むようになったノンアルドリンクでは「お茶類」(15.2%)、「ノンアルコールビール」(13.2%)、「コーヒー」(12.1%)がトップ3という結果になり、性年代別にみると、20代男女は他よりも「お茶類」「炭酸飲料(炭酸水を除く)」「ジュース類(炭酸飲料を除く)」が多く、ノンアルビールなどのニーズは決して高くないことが分かった。

 コロナ禍による「お店で飲酒する機会」の変化を聞いたところ「減った」が78.9%にのぼり、「増えた」1.9%を大幅に上回った。圏域別では首都圏で「減った」が80.3%と最も多く、「まん延防止等重点措置」または「緊急事態宣言」が長期間適用されている影響が表れている。

 性年代別では、60代男性の「減った」が87.6%と最も多かった。一方、「減った」が73.2%と最も少なかった20代男性が、「増えた」では5.0%と最も多いという結果となった。

 ちなみに、コロナ禍以前の飲酒状況を聞いたところ、飲酒者は全体の68.3%で、飲酒頻度は「毎日」から「週1回程度未満」まで分散している。性年代別では、60代男性が81.4%と最も多く、頻度も「毎日」の回答が32.1%と突出した。

 同インターネット調査は、首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女を対象に6月1日から6月10日に実施され、9851件の有効回答を得た。

 ※「コロナ禍以前の飲酒者」とは「コロナ禍以前の飲酒頻度」で「毎日」「週4~5回程度」「週2~3回程度」「週1回程度」「週1回程度未満」のいずれかを回答した人を示す。