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au Payとd払いも手数料無料キャンペーンに参入~各社決済手数料まとめ~

2021年9月1日 2:06 pm

 PayPayが8月19日、QRコード決済サービス「PayPay」について、これまで無料としていた中小(年商10億円以下)の決済手数料を業界最安水準の1.60%(「PayPayマイストア」未加入の場は1.98%)とすることを発表したことを受けて、各社が対抗策を打ち出した

 まず「楽天ペイ」が、中小の新規加盟店向けに手数料分をキャッシュバックするキャンペーンを発表。8月末になり、「au PAY」と「d払い」もキャンペーンを実施することを発表した。

 これまで発表されたキャンペーンで最も広範囲の店舗が対象となるのが「au PAY」だ。他社キャンペーンが新規顧客だけを対象とする中、「au PAY」は既存店も対象に含み、中小などの企業規模も問わない。また、振込事務手数料も無料としている。

 「d払い」は「メルペイ」の共通QRコードを新規に導入する加盟店を対象にしており、共通QRコードから「d 払い」で決済された場合のみ、手数料を無料とする。「メルペイ」で支払われた場合は通常の手数料2.6%がかかる。

 各社、店頭でQRコードを読み込んで決済するサービスを対象としており、期限を2022年9月30日までとしている点で共通している。各社キャンペーンの詳細は以下の通り。

【d払い】(通常2.6%)
対象
:9月1日以降に「d払い」と「メルペイ」の共通QRコードを新規にウェブサイトから申し込み、加盟店登録審査が完了した加盟店 
内容
:共通QRコードから「d払い」で決済された場合、「d払い」の決済手数料は無料になる(「メルペイ」での決済に対しては2.6%の決済手数料が発生する)

【メルペイ】2.6%(独自のキャンペーンはなし)

【au PAY】(通常2.6%)
対象
:新規、既存の加盟店を問わず売上規模の条件もないが、主に中小規模の加盟店に提供している「店舗で提示したQRコードを読み込む決済」か「au PAY for BIZアプリ」のいずれかを利用している加盟店
内容:決済手数料に加え、振込事務手数料も金融機関問わず無料になる

【楽天ペイ】(通常3.24~3.74 %)
対象
:楽天ペイ(実店舗決済)に申し込んだ年商10億円以下の加盟店
内容:振込時に差し引かれたキャッシュバック対象の手数料分を翌月振り込む

【PayPay】(年商10億円以下の加盟店の場合)
1.6%(「PayPayマイストア ライトプラン」加入の場合)
1.98%(「PayPayマイストア ライトプラン」未加入の場合)
※「PayPayマイストア ライトプラン」加入についてのキャンペーンを実施

【LINE Pay】1.98%(2022年4月を目処にPayPayと統合予定)

*「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標

※関連ページ
・PayPayは10月以降の決済手数料1.98%に~中小向け無料期間終了で各社有料化へ~
https://foodfun.jp/archives/15587

・中小の新規加盟店対象に決済手数料を最長1年間実質ゼロ円に【楽天ペイ】
https://foodfun.jp/archives/15668