お酒を飲めない人も一緒に楽しめるようにとノンアル飲料を拡充する動きが居酒屋などでもじわりと広がりを見せる中、ベルギーの老舗メーカーが独自技術を開発して作ったノンアルコールビールが初上陸し、注目を集め始めている。
ノンアルコールワインの草分けとしてヨーロッパのノンアルコール飲料を輸入販売している湘南貿易(神奈川・横浜、橋本則夫社長)は、ベルギーの老舗メーカーがノンアルコールワイン製造技術を応用し、通常のアルコール入りビール製造後にアルコールだけを除去したノンアルコールビール〈ビアー・デザミ・ブロンド0.0%〉330mlの販売を始めた。
これまではビールからアルコールを除去する過程で、どうしても熱劣化してしまうという課題があったところ、120年以上の歴史あるベルギー飲料メーカーであるネオブュル社は、劣化させずにアルコール分のみを除去する真空アルコール除去製法により、ビール本来の味わいを実現したという。
元となる〈ビアー・デザミ・ブロンド〉はアルコール度数5.8%で、厳選された原料のみで作ったベルギーの伝統的なブロンドエール。鮮やかなブロンドと瓶内二次発酵により生まれるきめ細かな泡とオレンジピールの香りが特徴のビールだ。
〈ビアー・デザミ・ブロンド0.0%〉は、そのビールからアルコール分のみを除去したもので、オレンジピールの香りとクリーミーで繊細な泡立ちはそのままのノンアルビールとなっている。
販売価格は〈ビアー・デザミ・ブロンド0.0%〉がオープン価格で、通常のビール〈ビアー・デザミ・ブロンド〉が330mlが1本税別530円、660mlが同950円となっている。