リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は7月31日~8月11日の期間で首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女1万305人に、飲食店利用時の衛生面や最近の外食時の印象を調査した。
2020年の6・7月に外食した経験のある人に、衛生面で感じたことを聞いたところ、最多の印象は「店内が空いていて安心だった」が43.5%、2位は「お店側の衛生対策がしっかりしていて、安心して外食できた」が33.3%、3位は「隣の席との間隔が広く安心感があった」が29.9%と、トップ3にポジティブな印象が並んだ。
4位はネガティブな印象の「お店側の衛生対策が十分であるか不安があった」が21.2%だった。「飲食店での外食にポジティブな印象を感じた・計」は70.6%、「ネガティブな印象を感じた・計」は40.9%と、全体としてはポジティブな印象を抱いていることがわかる。
また、店内でマスクの置き方・置き場に迷うかとの問いに「非常にそう思う」「まあそう思う」を合計した「そう思う・計」は58.3%で、「まったくそう思わない」「あまりそう思わない」を合計した「そう思わない・計」26.9%を大きく上回った。
性年代別では、「そう思う・計」が最も多いのが20代女性で73.9%、次いで30代女性が70.3%。男性では30代の64.5%が最多であった。おおむね、若い世代ほど「そう思う」が多い傾向にあり、飲食店でのマスクの置き方・置き場に迷う人が多いようだ。
飲食店で外食する際のマスクの置き方・置き場を聞いたところ、最多は「カバンやポーチなどにしまう」が42.1%、2位は「ポケットに入れる」が24.7%、3位は「テーブルやカウンターの上に置く」が15.6%という結果だった。
女性では「カバンやポーチなどにしまう」の回答が顕著に多く、男性では「ポケットに入れる」や「テーブルやカウンターの上に置く」の回答が多かった。男女で置き方・置き場が大きく異なるという実態が明らかになった。
店内でのマスクの置き方・置き場について、「机や席にマスクをかけられるフックなどがあった場合、使いたいか」については、「非常にそう思う」「まあそう思う」を合計した「そう思う」は28.2%と、比較的少数派の結果になった。
唯一、20代男性では「そう思う」計が43.2%で、「まったくそう思わない」「あまりそう思わない」を合計した「そう思わない」計を上回るなど、同世代間の比較では女性より男性の方がやや支持が高い傾向にある。
一方、「使い捨てのビニール袋や封筒など入れ物の配布があれば使いたいか」については、「そう思う・計」が61.1%と多く、性年代別では、20代女性(「そう思う・計」72.2%)を筆頭に、全性年代で「そう思う・計」が「そう思わない・計」を上回った。同世代では男性より女性の方が支持が高い傾向にある。
飲食店で外食をする際に自ら行っている衛生対策の有無や内容で最多の対策は「お店の中でも飲食しているとき以外はなるべくマスクを外さない」が42.4%、2位は「他の客と離れた席に座るようにする」が40.5%、3位は「手指の消毒液を持参する」が36.2%だった。「特に対策を行っていない」という人は少数派で8.3%だった。
全体的に女性の方が男性よりも衛生対策を多く行っている傾向で、特に20~50代女性で「手指の消毒液を持参する」、30~60代女性で「店内にいる時間をなるべく短くする」が顕著に多い結果となっている。
6・7月に行った外食について、衛生面以外での感想の最多は「自宅では作りにくい料理を食べて満足した」が51.9%、2位は「ストレス発散になった」が36.4%、3位は「食事相手との会話が楽しめた」が28.9%となった。
性年代別では、男性より女性の方が上位3位の反応が強く、特に20~40代女性で「自宅では作りにくい料理を食べて満足した」「ストレス発散になった」の回答が多かった。自粛生活で自宅で料理をすることなどに、他の性年代よりも強くストレスを感じている可能性がありそうだ。
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