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コロナ禍でテイクアウト利用が増えた人は約3割【HPグルメ外食総研調べ】

2020年12月7日 8:21 am

 コロナ禍により、イートインのみの運営からテイクアウトやデリバリー、ゴーストキッチンといった他ジャンルに舵を切った飲食店も増えた。

 一方、実際に利用するお客さんは、外食店のテイクアウトについて、どう思ったのだろうか。

 リクルートライフスタイルの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が9月28~29日、全国20~59歳の人1032人(男性516人、女性516人)を対象に、緊急事態宣言後の生活における「外食店からのテイクアウト」について調査を実施した。

 2020年7~9月と昨年の同時期を比べて、「外食店からのテイクアウト」が増えた人は約3割の28.0%だった。

 朝食・昼食・夕食問わず食事の購入・注文について「外食店からのテイクアウト」を増やしたいとした人は19.8%で、減らしたいと答えた人(11.0%)よりも8.8ポイント上回り、「増やしたい」意向と「減らしたい」意向の差分では中食で第1位となった。

 「外食店からのテイクアウト」をどのシーンで利用したいかについては、1位が「休日の家族とのランチ」で17.6%。2位は「休日の家族との夕食」15.3%だった。

 次いで「給料日後などお金に余裕があるとき」11.7%、「平日家族との夕食」11.2%、「休日の一人ランチ」7.9%という結果だった。

 「外食店からのテイクアウト」で利用するメニューは、「ハンバーガー・サンドイッチ・パン類」が1位で26.3%。

 続いて「カレー・牛丼」22.5%、「焼き鳥・鶏のから揚げ・フライドチキン」が20.0%、「寿司・海鮮料理・海鮮丼」17.3%、「ハンバーグ・ステーキ」12.9%となった。

 同総研の有木真理上席研究員は、「利用シーンについては『休日』や『お金があるとき』の割合が高く、外食店が今まで供給していた需要を取り込んでいることが分かる。メニューも今までは外食で食べることが中心であった寿司、焼き鳥なども上位に入っており、外食店からのテイクアウトは一過性のものではなくさらに利用者が増えていくだろう」と予測した。

 外食の良さをテイクアウトでも実感している消費者の心理をうまくくみ取り、休日のランチや夕食にピッタリなテイクアウトメニューの磨きこみをすることで、売上増のヒントになるかもしれない。