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北海道利尻産昆布を使ったクラフトジン発売!【スターマーク】

2024年5月27日 1:31 pm

 輸出入業務などを手がけるスターマーク(東京・虎ノ門ヒルズ、林正勝社長)は、全国47都道府県に1商品ずつ、オリジナルのクラフトジン「県ジン」を展開する「県ジンプロジェクト」の第6弾として、〈北海道ジン〉アルコール度数40%・500mlびんを発売した。

 同社の通販サイトや全国の酒販店での販売や飲食店での取り扱いのほか、海外展開も進めていくという。

 〈北海道ジン〉は、北海道の特産品の1つである昆布を使用したクラフトジン。北海道産昆布の中でも最北端の利尻島周辺で採取される「利尻昆布」は、その希少価値や優れた品質から、高級食材として扱われている。

 厳しい環境で育った利尻昆布は成長が遅く、採取量も限られているため希少価値の高い昆布として知られており、出汁をとるのに最適といわれている。

 本製品に使用している利尻昆布は、礼文島の北部にある鮑古丹地区の最後の漁師として、高齢となった現在も現役で昆布漁を続けている、浜下福蔵さんが収穫したもの。浜下さんの昆布をふんだんに使い、旨味たっぷりのフレーバーに仕上がった。

 浜下さんを叔父にもつ、「県ジンプロジェクト」の北海道プロデューサー・如月音流さんは、「元々北海道では、焼酎に一晩昆布を漬け込んでお湯割りにして飲むという文化があり、これがとてもおいしい。北海道らしいボタニカルは何かと考えた時に、真っ先に昆布が思い浮かんだ。味には自信があるので多くの人に試してもらい、世界にも紹介していきたい」と抱負を語った。

●「県ジンプロジェクト」って?

 「県ジンプロジェクト」は、ご当地ならではの特産品をボタニカルに使用し、おいしさにこだわるのはもちろん、地域の魅力やお酒を片手に集まる場での楽しいコミュニケーションのツールとしても活用してもらうことを目指したプロジェクトだ。

 千葉県の特産品であるピーナッツを使用した〈千葉県ジン〉を皮切りに、静岡県の老舗わさび農家「伊豆 山の恵屋」が生産した山わさびを使った〈静岡県ジン〉、にんべんの本枯鰹節を使用した〈東京都ジン〉、香川県三豊産のオリーブをボタニカルにした〈香川県ジン〉、高知県の特産品のゆずを使った〈高知県ジン〉と5品を発売し、今回の〈北海道ジン〉で6品目となる。

 5月11日には〈北海道ジン〉リリースパーティーを東京・東銀座のコートヤード・マリオット銀座東部ホテル内にある「BAR光琳」で開催。

 「BAR光琳」と日本茶専門店「INARI TEA」の共同プロデュースにより、北海道ジンをはじめ、これまでに発売している各種県ジンと日本茶を用いた6種類のカクテルを提供した。参加者には「ジンのおいしさがより引き立つ気がする」「想像を超えた新しい味」と好評だった。

 「BAR光琳」バーテンダーの丸田恵利加さんは、「今、ジャパニーズクラフトジンはとても注目を集めている。中でも県ジンは、海外からのお客様を中心に好評で、自信を持っておすすめしている」と話し、「INARI TEA」代表の重松弘毅さんは、「それぞれの県ジンの個性が強く、色々な日本茶との最適な組み合わせを試す過程は、宝探しをしているみたいで楽しかった。これからも新たな可能性を模索して店でも提供していきたい」と述べた。

 また都内でバーを約10店舗展開し、「BAR光琳」のプロデュース・運営を行うアズザクロウフライ(東京・吉祥寺)代表の小林信秀さんは、「県ジンプロジェクトは面白い取り組み。恵比寿や下北沢などにある他の店舗でも積極的に展開し応援していきたい」と期待を込めた。

 県ジンプロジェクトの総合プロデューサーを務めるスターマーク代表の林正勝さんは、「日本特有の『旨味』文化の発信や、各県同士の組み合わせで相乗効果を生み出せるような取り組みも考えているので楽しみにしてほしい」と話す。

 「県ジン」をきっかけに、都道府県ごとの魅力の発信や地域活性化、生産者や販売者をつなぐネットワークづくりを行っていきたいという。