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約400の醸造所から店のコンセプトに合ったオリジナルクラフトビールを製造できる!【meuron】

2024年5月27日 8:41 am

 飲食店・小売店向けの卸販売事業「OTOMONI Wholesale(オトモニ ホールセール)」を手がけるmeuron(東京・池尻大橋、金澤俊昌社長)は、約400醸造所の中から飲食店のコンセプトに合ったオリジナルビールの制作をサポートするサービス〈Otomoni オリジナルビールプラン〉を開始した。

 同社はもともと一般向けにクラフトビール定期便「Otomoni」をしており、2023年4月に業務用卸販売「OTOMONI Wholesale」(https://languid-heart-74b.notion.site/55432705cc6048f9a440771228a7efaa)をスタートした。

 400社以上のブルワリーと4000種類のクラフトビールを卸販売できるほか、全ブルワリーを横断しての24種類1本ずつから納品が可能だったり、徹底的な温度管理による保管と配送、クラフトビール専門メニューの無償提供といったサービスだ。

 「OTOMONI Wholesale」の取引先が増える中で、飲食店からは「オリジナルビール製作を依頼できるブルワリーを探したり、そこからの初めてのオリジナルビール製作依頼は大変だった」「製作できたとしても、大規模ロットにて断念せざるをえなかった」「製造タンク1本分を丸ごと買い取るなど、コスト削減のために大量生産を検討される際、倉庫として保管できる場所を持ち合わせていなかった」といった悩みが寄せられるようになった。

 一方、ブルワリーからは「ラベルデザインを相談されても自社にデザイナーがいないため、自社商品以外に追加で対応することが困難」「一括でお客様に納品しないと、自社の在庫保管スペースを圧迫してしまうので、分割で納品を希望する相談は断らざるを得ない」「オリジナルビールを初めて試みる飲食店と、何がどのくらいのスケジュールで、どのようにできるのか、認識のすり合わせや足並みを揃えて進めていくのが難しい」といった声が挙がってきた。

 このような相談を受けることが増えてきたことから、同社の持つ取引ネットワークやレビューデータを活用した消費者動向、パッケージデザイン力などを活用し、両者にとってより良いオリジナルビール製作をサポートしていきたいと考え、新規プランを立ち上げたという。

 〈Otomoni オリジナルビールプラン〉は、10万件以上あるクラフトビールのレビューデータを活用し、約400ブルワリーの中から、トレンドやお店のコンセプトにあったテイストを選定。キービジュアル・ラベルデザイン・撮影までをトータルでデザインでき、同社のデザイナーによるラベルデザインも可能だ。

 また、ブルワリーとの直接取引よりも小規模の24ロットから製造が可能。大ロットで製造した場合は同社倉庫にて保管することで、24本単位での配送ができる。価格については「ロット数や中身によって幅があるため、問い合わせてほしい」(同社)という。

 第一弾として、商業施設「カレッタ汐留」にオープンしたダイヤモンドダイニングの新店舗「水色(みずいろ)」(東京・汐留)へ、同プランを活用したオリジナルクラフトビール〈mizuiro BEER〉(ビアスタイル:ベルジャンストロングスパイスエール、アルコール度数8%)を提供した。

 meuronは「『水色』のコンセプトは『和魂洋才』。日本の伝統的な食文化を基本に、世界中の食材やエッセンスを融合させた既成概念に囚われないオリジナルビールの商品設計を行い、和のスパイスを用いた小麦のビールで製作した」という。