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クラフトビール+どぶろく+サイダー=新たな〝サケ〟誕生!!【シクロ】

2023年12月21日 8:45 am

 医療介護や就労支援などの福祉事業と、クラフトビール醸造所「Derailleur Brew Works」や居酒屋「スタンドうみねこ」の運営などの飲食事業を手掛けるシクロ(大阪・西成、山﨑昌宜社長)は、新たなスタイルのサケ「DB-69」を開発するプロジェクトを発足し、その第1弾として秋田県横手町のサイダリー(サイダーの醸造所)OK,ADAM(阿部円香社長)とコラボレーションし古来から伝わるどぶろくの製法を再解釈した〈DB-69 Paragraph oK(a)〉を完成させた。

 「DB-69プロジェクト」は、新しいサケスタイルを模索し続ける「Derailleur Brew Works」が、クラフトビールカルチャーの根底にあるナラティブ(物語)やテロワール(風土)の価値感を深く尊重しながら、「日本独自・ニシナリ独自のビアスタイル、サケスタイルを模索し続けることこそが、西成のクラフトブルワリーDerailleur Brew Worksとしての矜持である」という信念のもと始めたもので、今後、国内外の気鋭な酒造メーカーと知見を競い合わせ年4回、コラボレーション商品をリリースするという。

 その第1弾として、秋田県横手産のりんごやホップを使用した独創的なハードサイダーを醸造しているOK,ADAMとコラボし、米とりんご、ビールの三位融合体である新たなサケ〈DB-69 Paragraph oK(a)〉を開発した。

「協会酵母701号」

 同製品では、1つのタンクでどぶろくを、別のタンクでビールを醸造し、発酵後にブレンドする2種同時発酵の製法を採用。まず国産米と麹、少量の麦芽で醪(もろみ)を生成し、「協会酵母701号」で発酵させ、ふくよかな甘みを残しつつフルーティなアロマを感じるどぶろくを醸造。別のタンクでは、Nelson Sauvinホップを贅沢に使用したアルコール度数10%のダブルヘイジーIPAを醸造する。

醸造の様子

 その後、2種の酒を最適な配合比率でブレンドし、最終段階でOK,ADAMがセレクトしたりんご果汁を投入した。使用したりんごは、ふじ、王林、紅玉の3種で、「甘みと酸味のバランスの最適解を生み出した。ほのかな甘さの中に米の旨みを強く感じる。温度変化と共に変移するアロマの多重構造を楽しめ、奥深く飲みごたえあるお酒」(Derailleur Brew Works)だという。また、ブランドロゴやラベルデザインは、Derailleur Brew Worksのメインアートワークを数多く手がけるIN THE WOODSのデザイナーRYO OKAMOTO氏が担当した。

 同製品の税務区分は発泡酒となり、750mlでアルコール度数は11%。希望小売価格は2470円。2023年12月22日から28日まで公式ECサイトで先行予約を受け付け、12月29日に先行予約分を発送。2024年1月2日に先行発売開始となる。Derailleur Brew Worksの公式ECサイト(https://derailleurbrewworks-store.com/)では、個人用と飲食店や酒販店向けの業務用の両方のサイトを用意しており、今後、全国の酒販店や飲食店などに提供していく。