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大繁盛店【座魚場 まるこ】の凄さ こんなところにもあった!!飲食店オーナーは必読!

2019年7月3日 9:29 am

女性客を増やしたいと、トイレをお洒落にしたり、お金をかける飲食店が最近では目立つようになってきた。

しかし、いくらカッコいいデザイナーズ的なシンクでも、水が跳ねやすくすぐにシンク回りがビシャビシャになってしまうのでは、本末転倒。従業員の掃除の負担は増え、さらには掃除されるまでの間、汚ならしい状態が続いてることをオーナーはおわかりだろうか。

デザインと同時に、やはり機能性は大事だ。そこで今回はどんなトイレが従業員思いなのかに着目してみた。

そんなことを考えているときに取材で訪れた東京・浜松町の【座魚場 まるこ】。取材が終わり、用を足すためにトイレを借りると……ちょっと待てよ。ここは客単価3300円程度の大衆店。そこでなぜこんな高価な便器が……と、驚きを隠せなかった。

なんと、泡で便器が一杯になる高級泡洗浄便器〈アラウーノ〉を設置していたのだ。客単価1万円以上の高級店ならいざ知らず、3500円にも満たない大衆店で一体なぜ???と思うのがごく普通の思考だが……。

早速、小嶋社長に〈アラウーノ〉導入の意図を確かめるべく 、質問を投げかけると……。

「この便器、泡で常に洗浄してくれるので、掃除が格段に楽になるんです。さらに男性の小便も、泡がクッションになるので壁などへのハネがなくなるので、この点でも掃除が楽になります。通常の便器の倍弱くらいの価格ですが、トイレは毎日使うものだし、毎日掃除する場所。作業の効率化の点では投資以上の価値があると思いますよ」

さすが繁盛店である。さらに言えば、出た利益をキチンと従業員にも還元するという意味でも、素晴らしい考え方といえる。働き方改革の波が我が飲食業界にも襲いかかっているとはいえ、こうした「直接利益を生まない投資」に、オーナーはなかなか踏み出せないのが現状だろう。

しかし、だ。仕込みをはじめ、本業の生産性をいかに上げるかに取り組むなかで、意外と盲点なっているのがこうした投資なのではなかろうか。スチコンをはじめ、キッチンの機械化だけが生産性向上ではない。掃除の効率化も実は重要なファクターだ。従業員一人ひとりの作業工数を本気で見直さないと見えてこない「投資」だろう。

この客単価でこうした便器を導入した、小嶋社長の従業員を大切にする気持ちが満ち溢れるトイレなのである!!

東京・浜松町の【座魚場 まるこ】
http://kojima-showten.com/zakoba_maruko/