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[常温]東京・深川発!なんと200Lのフラスコで蒸留したクラフトジンの登場だ!!【リカシツ】

2023年7月20日 10:04 am

 教育機関などに理化学製品を卸す関谷理化(東京・新日本橋、関谷幸樹社長)の子会社で、東京・清澄白河で理化学ガラス製品などのアンテナショップ「リカシツ」を運営するリカシツ(東京・清澄白河、関谷幸樹社長)はこのほど、オリジナルのジン用蒸留器「ニューツブロ蒸留器」を有する「深川蒸留所」を東京・清澄白河に開設した。

 第1弾としてクラフトジン〈FUEKI〉アルコール度数48度・500ml瓶・5200円を蒸留し、地域のリカーショップを中心に販売開始した。

 関谷理化は創業90年を迎える理化学専門の問屋で、「リカシツ」は「理化学+インテリア」を通して理化学ガラス職人の新たな仕事創生と技術の継承を目的とした関谷理化のアンテナショップだ。

 2018年には「リカシツ」の斜め前に「理科室蒸留所」をオープン。ここでは季節のハーブなどのアロマウォーター(芳香蒸留水)や、理化学ガラス職人の作った水出し珈琲装置で淹れた水出しコーヒーなどを提供する。

 今回展開した「深川蒸留所」は、ツブロ式蒸留器を発展させたニューツブロ蒸留器で蒸留したクラフトジンやスピリッツを製造する。ツブロ式蒸留器は、羽釜に入れたもろみを直火で熱し、円錐状の蓋の内側で気体を液化してアルコールを集める蒸留器だ。

 「深川蒸留所」では、このツブロ式蒸留器を参考に「ニューツブロ蒸留器」を開発した。構造はツブロ式と同じだが、素材はステンレスや銅などのほか、200ℓサイズのフラスコを使用。この大きさは理化学業界では最大級だという。1回の蒸留で100ℓのジンを生産できる。

ニューツブロ蒸留器

 今回発売された〈FUEKI〉は、ジュニパーベリーやショウガなどのボタニカルに加え、かつて材木の街として栄えた深川らしさを出すために、地元の材木会社から提供される青森ヒバも使用する。製品名は、深川ゆかりの俳人である松尾芭蕉の俳句の理念「不易流行」から命名したのだとか。

 ロックで飲んでみると、ボタニカルな香りが華やかに表れ、余韻が長く尾を引く。炭酸割りにすると丸みを帯びた風味に変化した。今後は深川の飲食店やバーで、〈FUEKI〉を使用した共通レシピのカクテルを提供していく予定だという。