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働く人の平日ランチが「外食」は前年比で回復傾向!内食・中食は減少【HPグルメ外食総研調べ】

2023年4月26日 10:05 am

 リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が首都圏・関西圏・東海圏の有職者(職業が「公務員」「経営者・役員」「会社員」「自営業」「自由業」の人)の平日のランチについて、「1年前と比べて、ランチの食べ方で増えているもの」を聞いたところ(以下数値はすべて「増えた」と「やや増えた」の回答者の割合の合計値)、外食の3つの食べ方では、「外食店内での食事」(12.4%)を筆頭に、「社食・学食」(5.0%)「小売店でその場でイートイン」(4.8%)も前年比でプラスとなった。なお学食は外部の人も利用できる教育機関が増えていることから返答する人がいるためにカウントされている。

 また、「自炊、または家族等が作った食事・弁当」(21.0%)が4年連続で最多ではあったものの、内食(自炊)と中食のすべての食べ方で、前年比ではマイナスとなっている。

 性年代別では、20代男性では「社食・学食で食べる」(11.2%)、「小売店で購入したものをその場でイートイン」(10.0%)が、20代女性では「外食店内での食事」(19.1%)が他の性年代より、顕著に高い傾向だ。
 また、20代男女、30代女性で「自炊、または家族等が作った食事・弁当」の割合が高かった。

 また「平日のランチはどのように食事したか」については、「自炊、または家族等が作った食事」が最多で31.4%だったものの、コロナ禍で2年連続で増加した後、減少に転じた。

 次いで2位が「小売店や飲食店で購入した食事」で20.8%、3位が「自分、または家族等が作った弁当」で19.3%、4位が「社食、学食」で8.2%、5位が「外食店内での食事」で7.9%と、いずれも順位が変わらないが、構成比は前年と比べ増加傾向となっている。

 同社は「新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着いて、有職者が自宅でランチを食べる機会が減っているようだ」と指摘。

 性年代別では、「自分、または家族等が作った弁当」は男性よりも女性において高く、60代男性では、「外食店内での食事」が他の性年代より顕著に高かった。

 なお、平日のランチの形態別の予算の全体平均は447円で、これまで最も高かった2020年調査を上回り、過去4年で最高額となった。

 最も高かったのは「出前、デリバリーしたもの」で平均1,332円(前年1,274円)、続く「外食店内での食事」も平均1,190円(前年1,104円)と平均1,000円以上で、ともに3年連続で増額した。

 他の食べ方に関しても、最も安い「自炊、または家族等が作った食事・弁当」の平均393円(前年368円)を含め、すべての食べ方で前年比は増額している。物価上昇や食材費の高騰による値上げが影響していそうだ。

 性年代別では、60代女性で「出前、デリバリーしたもの」が特に高く、平均2,027円。20代女性では「外食店内の食事」が平均1,377円と高かった。