家庭向け出張シェフサービス「シェアダイン」を運営するシェアダイン(東京・虎ノ門ヒルズ、飯田陽狩・井出有希共同代表)は5日、飲食事業者向けの新サービスとして、必要な日時にスポットでシェフの手配が可能なサービス「スポットシェフ」を正式リリースした。
「スポットシェフ」は、飲食事業者とシェフをマッチングし、スポットで1回につき3時間からシェフに働いてもらうマッチングプラットフォーム。
事業者が求人を掲載してシェフが応募する仕組みで、最短で即日の手配が可能。事業者はシェフの経歴や他事業者のマッチング後のレビューを参照でき、技能などを確認できる。マッチング前にシェフとのチャットを行えるほか、複数名の応募受付もできるという。
事業者側の初期費用や求人掲載費、月額固定費は無料で、シェフ報酬(時給は税込1815円)の30%をサービス手数料として別途シェアダインに支払う仕組み。
一定数以上の利用がある場合は、1ポイント=1円換算のポイントを購入し、それを手数料支払いに充てることで手数料率が最大18%まで割引になる。またシェフの技能に応じた追加報酬も設定できる。
利用時間に応じた料金設定のため、利用の有無にかかわらず発生するコストは不要で、人手不足が原因による休業などの機会損失をなくし、採用コストの削減や人件費の最適化が見込めるとする。またシェフ専任チームを設置してマッチング率向上施策や技能向上研修なども行う予定だという。
同社は22年より「スポットシェフ」の実証実験を開始。登録したシェフは3日時点で4500人以上、事業者は375社となり、マッチング率は80%を超えるという。
今後は1年後にシェフ1万8000人と事業者2000社の登録、および現在のメインエリアの首都圏と関西圏から他地域への拡大を目指す。