1752年創業の、老舗和食器販売のたち吉(京都・山科、石田章夫社長)はこのほど、高級レストランやホテル向けに、陶芸作家や窯元作品の和食器を月々7700円からサブスクリプションで提供する「たち吉 飲食店様向け器サブスクリプションサービス」(https://biz.tachikichi.jp/)を開始した。
同社専門のスタッフがシェフの意向を聞き取り、店のコンセプトや料理に合わせて器のコーディネートを提案。俊英作家や銘窯の器を幅広く紹介する。
最低契約期間は6カ月で、料金は月々7700円から(コースによって異なる)。枚数は20枚単位で、器の種類は大皿・盛鉢、中皿・中鉢、小皿・小鉢。
大皿・盛り鉢はAよりどり1点コースが月額1万1000円、Bよりどり2点コースが同1万6500円、中皿・中鉢はCよりどり3点コース、Dよりどり2点コースともに月々1万1000円。小皿・小鉢はEよりどり3点コースが同7700円、Fよりどり3点コースが同1万1000円となる。
契約内容により、年に3~4回、器の入れ替えを行うことも可能で、気に入った器がある場合は同じ商品を続けて使用したり、購入することができる。破損した場合は月に5枚まで交換できる(送料別途負担)。
同社は、「近年、フレンチやイタリアン、中華、日本料理の融合化が進んでおり、高級店舗では国産の食材を使うケースが多くなっている。またコースで提供される皿数も増える傾向で、その分ポーションが小さくなり、従来の大きな白皿で提供するより、一品ずつ色や形に趣向を凝らした陶芸作家による和食器を使用したほうが、新たな料理スタイルにフィットするという変化がある」と分析する。
サイト内には山形・鶴岡の地産地消イタリアン「Al che-cciano(アル・ケッチァーノ)」や京都・烏丸御池のイタリアン「Sincronia di Shinji Harada(シンクロニア ディ シンジハラダ)」での活用事例が紹介されており、使用イメージがしやすい。