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通販で月5万食販売するボディメイク料理のブランドがバーチャルレストランでFC募集!【Muscle Deli】

2020年11月9日 8:54 am

 コロナ禍を乗り越える手段としてバーチャルレストランを導入する飲食店が増えているが、差別化を図るのは難しい。そんな中、すでに通販での実績があるヘルシー食のブランドが、飲食店向けのFC事業に参入した。

 ボディメイクを食でサポートするMuscle Deli(マッスルデリ、東京・渋谷、西川真梨子社長、https://muscledeli.co.jp/は、飲食店向けに「Muscle Deli」ブランドで営業するバーチャルレストランのFC事業を始め、加盟店の募集を始めた

 Muscle Deliは、健康的なからだづくりを目指している人向けに、管理栄養士が監修した高タンパクでヘルシーな冷凍弁当や粉末スープ、冷凍パンを定期的に届ける通販を2017年に開始。ダイエット向けから筋肉増量まで体型と目的に合わせた3プランを用意したところ、会員数は2万人を突破し、月間5万食以上を販売するまでになった。

 そんな中、ユーザーから「Uber Eats」でも販売してほしいという要望が増えるとともに、コロナ禍による影響を受けた飲食店を支援することもできるとして、通常営業しながらバーチャルレストランとして「Muscle Deli」を運営する飲食店の募集を始めた。

 加盟すると、開業前に同社が通販で提供する45メニューから厳選した人気メニューのレシピを提供し、担当者が店舗に訪問して検査や指導を実施。2万人の既存会員に案内するとともに、インフルエンサーやSNSを使用したウェブマーケティングで送客する。飲食店側は設備投資不要で、「Uber Eats」を導入して「Muscle Deli」の店舗として調理・販売する。

 メニューには、カリフラワー米を混ぜた低糖質なご飯を使った〈鶏肉ステーキセット〉や〈ガパオライスセット〉など、タンパク質を 3万mg以上とれるものを用意。タンパク源である肉・魚の増量や、米をサラダに変更するなどの有料オプションを加えることで顧客単価アップも図れる。

 加盟店は、年中無休で毎日営業している店舗を優遇し、昼・夜通しての販売を基本とするものの、営業時間などについては相談の上決めるという。開業までの期間は約1カ月を想定する。

 初期費用として、加盟金が1店舗あたり50万円(税別・以下同)、解約時に返金する保証金が1社あたり30万円、デリバリーアカウント開設と商品指導費用として1社(または1店舗)あたり20万円が必要となる。

 月額料金(ロイヤリティ)は売上の10%で、翌月末までに振り込む。これらの料金に、「Uber Eats」の手数料や仕入原価などを除いた金額が店側の粗利となる。

 8月に導入したイタリアンレストランでは、2カ月間で「Uber Eats」の評価で4.8を受けている。中には30回以上注文するコアユーザーが複数現れたことなどからリピート率は40%で、売上は100万円を突破したという。

 現在、東京・新宿と同・代官山で1店舗ずつ開業しており、当面は東京都を中心としつつ順次東名阪にもエリアを広げ、30~40店舗での展開を目指す。