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料理によって提供する醤油は変わる?その答えは皿にあった!【醤3】

2021年10月1日 9:32 am

 「醤油を使い分けると、食はもっと楽しくなる」をコンセプトに、飲食店などで使われる醤油皿を三口(さんくち)にし、〈三口醤油皿〉の普及を推進するプロジェクト「醤3(ショウスリー)」が発足した。
 9月27日現在、ヤマサ醤油や正田醤油をはじめ102社のしょうゆメーカーがこのプロジェクトに参画している。

 このプロジェクトは、広告会社勤務の小泉和信氏を中心とした醤油好きメンバーが、しょうゆメーカーの職人醤油(群馬県前橋市)代表の高橋万太郎氏に提案したことから発足した。

チーム「醤3」。向かって左から3番目が高橋氏、4番目が小泉氏

 〈三口醤油皿〉は、焼肉店で使用されている〈三口タレ皿〉をヒントにしたもの。部位によって辛口や甘口、レモン塩などタレを使い分けるように、「醤油の使い分け」が当たり前になるようにしたいという。

 

 飲食店で毎日使われることを想定し、30回以上の試作を重ね、側面の持たせの角度の精査による持ちやすさと指当たりのよさの追求や、持たせ部分が重なることでスタッキング(収納)性にも配慮したデザインに仕上げた。

醤油皿スタッキング

 醤油の使い分けが進むことで、飲食店は例えば刺し身の種類に応じて複数の醤油を〈三口醤油皿〉を使って提供することで他店との差別化が図れるとともに、多様な食の楽しみ方が提案できる。

 また、つけやすさを維持しつつ醤油の色の違いを美しく見せる平面レイアウトを追求。種類や銘柄を記載した「使い分けカード」と併用できる高台の形状を採用した。醤油皿の下にカードが収納できることで、テーブルのスペースを効率よく使用できる。

  〈三口醤油皿〉の価格は現時点では未定だが、協賛している全国の醤油メーカー経由で卸販売を予定しており、まとめ買いにより定価より安く購入できるようにしたいという。導入を希望する場合は、「醤3」サイトに掲載の醤油メーカーへ問い合わせを。

 また、醤油使い分けカードやメニューなどに使える醤油ピクトグラム、その他看板などさまざまなツールを提供。店で提供している料理に最適な醤油のセレクトや、新メニュー開発などの相談も受け付けている。