ロボットピックアップ

通路幅50㎝でOKな配膳ロボット年内発売へ【テクトレ】

2021年9月27日 11:44 am

 世界中で導入されている配膳ロボット「peanut(ピーナッツ)」などのロボットメーカーである中国・keenon(キーンオン)は、通路幅が50㎝あれば利用できる配膳ロボット「T8」を開発した。代理店のテクトレ(神奈川・関内、肖書芳社長)は年内に販売する予定としている。

 「T8」は通路幅が狭い居酒屋などでも利用できるよう、従来製品の70㎝幅から50㎝幅の通路でも稼働できるようスリム化。他社製品の60㎝幅と比べても狭い通路で利用できるようにした。利用するには、従来機と同様に天井にマーカーを設置する必要がある。

 カメラセンサーが料理を取ったかどうかを自動で判断し、料理が取られたらそのまま次のタスクを実行するので、これまでのような画面をタップしたり手をかざしたりという動作が不要の完全非接触を実現した。

 

 さらに、目的のテーブルに到着すると料理が載っている段のみパトライトが着き取り間違いを予防。万が一、違う段の料理を間違って取るとパトライトが赤く点灯して警告する機能も搭載した。

 

 言葉をかけるだけでロボットが動く音声制御機能もあり、現在は中国語と英語のみだが、年内には日本語にも対応する予定となっている。その他、前方のカメラセンサーの可視範囲が広くなり、複数台(制限なし)をスケジューリングして効率よく動かせるようにした。また、ドリンクなどを運ぶ際に役立つ自社開発の免震トレーも装備できる。販売価格は約200万円前後を想定している。