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店内でも家でもなく車内に食事を提供! 「イートインカー」のノウハウを無料公開【アセンティアHD】

2020年6月26日 5:33 pm

 店内でもなく、屋外でもなく、家の中でもなく、自家用車内で食べられるように料理を提供するノウハウが無償で公開されている。フランチャイズ支援のアセンティア・ホールディングス(兵庫・神戸三宮、土屋晃社長)は、支援先の飲食店のコロナ対策として自家用車内で食事する「イートインカー」「イートインマイカー」サービスを提案し、長野県で2店舗展開する「長野土鍋ラーメン たけさん」などで導入された。

 同サービスは、新型コロナウイルス対策としてお客さん同士の距離を保つために客席数を減らさざるえを得なかったり、テイクアウトやデリバリーはコストが負担となり導入できないという店舗向けに考え出したもの。駐車場に余裕のある飲食店限定とはなるが、マイカーの中であれば店舗と同じ食器で出来立ての料理を提供でき、減少した客席数分もカバーできる。

 実際に導入した「たけさん」では、料理が出来上がると店員が駐車場の車に料理を運んで提供。食後の食器は、お客さん自身が店まで運ぶか、店員を呼んでもらって回収する。家族連れはワンボックスタイプの車が多く、車内に十分な食事スペースがあり、中にはテーブルが付いてる車種もあるため、車内食にあまり抵抗がないという。

 「たけさん」の竹田哲章社長は「飲食店は、テーブル・座席数で売上の上限が決まってしまうことが常識だったが、このサービスだと席数が増えることになるので楽しみだ」と語る。ワンボックスの後部ドアを開放し、キャンプのように食事を楽しむ姿なども見られ好評だという。

 アセンティア・ホールディングスは「『たけさん』の場合は、主力が土鍋ラーメンという一皿で提供する料理であったため、『イートインカー』の導入が容易であった。ただ、そうではない飲食店でも、『イートインカー』用の1プレートメニューを考案するなどの対処をしている」と話す。現在、これまで培った導入ノウハウを同社サイト(https://www.assentia-hd.com/02_00/02_00-02_03-2/)内で無料公開している。