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飲酒ユーザーの6割超が外飲みできないことに「不満」【SAKE Street調べ】

2021年6月21日 8:52 am

 コロナ禍とそれに対する政府や自治体による対応策により、人々の飲酒習慣にも変化が起きているのではないかということで、その実態を調査した結果が発表された。

 日本酒の普及と販売、輸出を手掛ける酒ストリート(東京・浅草橋、藤田利尚社長)が運営する日本酒メディア「SAKE Street」https://sake.st/が、インターネットでのアンケート調査を実施したところ、コロナ禍で外飲みが減ったことに対して、飲酒している人の6割以上が「不満」と回答した。

 緊急事態宣言などにより、多くの都道府県で外飲みの機会が減っている中、そのことに対して不満を感じるかどうか尋ねたところ、「まったく感じない」または「ほとんど感じない」と答えた割合は54.3%と半数を超えた。ただ、これは「飲まない」「年に1~数回」人の割合が高いことが影響。月に1回以上飲んでいる人では、6割以上が不満を感じていた。一方、「不満を感じない」理由としては「外で飲まない生活に慣れた」との回答が15.2%に上った。

 また、コロナ禍の1年間の飲酒頻度の変化について、「増えた」が16.1%、「減った」21.7%と「飲酒をやめた」3.5%を合わせると25.2%と約9ポイント高かった。ただし「変わらない」が58.7%と約6割を占めた。

 飲酒に使う単価については79.2%が「変わらない」と答え、大きな変化はなかった。一方、「今までより単価の高い酒を飲むことが増えた」が13.2%、「今までより単価の安い酒を飲むことが増えた」が7.6%と、多少ながら高単価化の傾向が強かった。

 同調査は、GMO Research社による一般層の回答者1000人とSAKE StreetがSNS上で呼びかけた日本酒好きの層605人を合わせた1605人から回答を得たもの。