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忘・新年会の予算4700円弱と過去最高額! 回数も増加傾向に!!【HPグルメ外食総研調べ】

2023年12月19日 11:49 am

 リクルートの外食市場に関する調査・研究機関であるホットペッパーグルメ外食総研は、今年度(2023年12月~24年1月)の忘・新年会についての消費者アンケートを実施し、予算が1回当たり平均4685円と過去最高額となり、参加回数も「昨年度より増えそう」との予測を示した。

 忘・新年会への参加回数の見込みでは、3圏域計で「昨年度と変わらない」との回答が75.1%となり、「昨年度より大きく増えそう」「昨年度よりやや増えそう」の〝増加派〟は計23.4%(前年同調査は20.6%)、「昨年度より大きく減りそう」「昨年度よりやや減りそう」の〝減少派〟は計1.5%(同1.3%)で、増加派が減少派を大きく上回った。性年代別では、20代女性(28.7%)と40代男性(28.6%)に増加派が多かった。

 忘・新年会の予算について、昨年度実際に使った金額(参加費)と今年度の想定予算(想定額)を質問。想定予算は1回当たり「5000~6000円未満」(35.7%)が最も多く、過去年度の参加費の同価格帯と比べ最も高い割合となった。次いで「3000~4000円未満」(19.2%)の割合が高くなっているが、「5000~6000円未満」との差がやや目立つ。今年度の平均想定予算は4685円(前年比+159円)。

 同社では「2年連続で3桁の増額予測で過去最高の想定額となっている。昨年度の忘・新年会では、実際の参加費(平均4828円)は想定額(平均4526円)よりも高く、12年の調査開始以来の最高額であった。例年、想定額よりも実際の参加費のほうが高くなる傾向があることから、今年度の参加費が3年連続して過去最高額を記録する可能性もありそうだ」との見方を示した。

 忘・新年会の相手については、コロナ禍になって当初2回の忘・新年会シーズンでは「友人・知人関係」の割合が最も高かったが、昨年度は「会社・仕事関係」(25.0%)が最も高くなり、今年度も「会社・仕事関係」がさらに大きく伸びて32.9%まで回復。コロナ前の19年度の「会社・仕事関係」(45.1%)に徐々に近づきつつあるという

 同社が運営する〈ホットペッパーグルメ〉の予約状況を見てみると、近年、外食の予約方法が電話からインターネットにシフトしてきていることもあり、予約件数だけで見た場合は19年度比133.4%、22年度比234.8%と、ともに23年度の予約件数の方が上回っている。一方、1予約あたりの予約人数については、22年度比では大幅に増えているものの、2019年度比では73.3%とまだ大きく下回っている。同社は「今後、企業宴会など大人数での予約の回復が待たれる状況である」とコメントしている。

 調査は11月1~13日の期間、首都圏、関西圏、東海圏に住む20~69歳の男女を対象に実施され、9756件(首都圏4960件、関西圏2632件、東海圏2164件)の有効回答を得た。