調査・統計ピックアップ

オンライン飲み会をしたことがある人は昨年も今年も15%!意外に定着せず?【日本トレンドリサーチ調べ】

2021年6月14日 9:07 am

 調査サービスを行う日本トレンドリサーチ(運営会社:NEXER/東京・池袋、宮田裕也社長)は、5月26日~5月27日の間、20歳以上の男女900人を対象に「オンライン飲み会に関するアンケート」を実施した。

 同社は昨年5月にも同じアンケートを行っており、その結果との比較となる。

まずは今年の4月1日から現在までに、「オンライン飲み会をしたことがあるか」を聞いた結果を比べた。「ある」と答えた人は、1年前は15.3%、今年は15.0%と、割合はほとんど変わらないようだ。

 今回の結果を年代別に集計すると、以下のようになった。年代別に見ても、オンライン飲み会をしている人の割合はあまり変わっていないようだが、30代は昨年が27.3%だったのが、今年は18.7%に減少した。

 続いて、「オンライン飲み会をした回数」と、「オンライン飲み会をした相手」について聞いた結果を比較した。回数は昨年同様「1回」が最も多く、48.9%だった。

 一方、「5回以上している」人は5.1%から8.1%に増え、繰り返しオンライン飲み会をしているという人もいるようだ。

 オンライン飲み会をした相手については、昨年最も多かった「遠くに住む友人」が、今年はさらに増え、57.0%となった。

 昨年2番目に多かったのは「近くに住む友人」で37.0%だったが、今年は26.7%に減り、その代わり「職場・仕事関係の人」が27.5%から36.3%に増えて2番目になった。

 オンライン飲み会の頻度については、「昨年より増えた」が最も多く36.3%だった。一方で「変わらない」33.3%や、「昨年より減った」30.4%と多く、「増えた」と同じくらい「減った」もいるという結果になった。

 「新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、外出の自粛要請が解かれた後でも、オンライン飲み会をしたいと思うか」については、昨年は「したいと思う」が65.2%だったが、今年は34.8%と半減。逆に「したいと思わない」が昨年は34.8%だったのが、今年は65.2%と完全に逆転した。

 昨年は、今後定番になるのではないかと言われていた「オンライン飲み会」だが、1年たった現在も外出自粛が呼びかけられるなど、直接会って飲む機会をずっと我慢している人が多い。

 外出の自粛要請が解かれた後は、オンラインではなく、リアルな飲み会をしたいという人が増えるだろう。その時こそ、今は辛抱を強いられている飲食店の面目躍如となるに違いない。